CNC(コンピュータ数値制御)自動旋盤等工作機器の製造
シチズンマシナリーアジア
世界トップクラスのシェアを誇る革新的技術
CNC自動旋盤で世界トップクラスのシェアを誇る「シチズンマシナリー」(本社長野県)。1930年の創業以降グローバル展開にも力を入れ、製造拠点も多数。2001年に設立したタイ・アユタヤ工場では、月の生産台数は平均180台。グループ全体でも生産量トップの最重要拠点だ。
11月22日から開催するASEAN最大の工作機械展示会METALEXでは、ASEAN地域で初公開となるLFV(低周波振動切削)技術を搭載した主軸台移動形CNC自動旋盤「Cincom Lシリーズ」から、脱着式ガイドブッシュを採用した「L20」「L12」を展示。また、昨年好評を博した「Miyano BNJ51」「LZ01」も展示する。同社独自のLFVは、制御技術によりサーボ軸を切削方向に振動挙動させ、切削中に刃物があたらない“空振り”時間を設けることで、切りくずを分断。旋削加工において長年の課題であった切りくず問題を解決する提案が可能となり、難削材(ステンレス、純鉄、銅)の処理が難しい被削材での切りくず問題をクリアした。またLFV技術とオイルホールドリルを組み合わせることにより小径、深穴加工の加工時間短縮も可能だ。さらなる品質向上を目指し、敷地内に塗装工場を建設中という同社。時代が求める革新的技術と共に、進化し続けている。
確かな日本の技術をタイに猪俣マネージャー(右から3番目)率いるエンジニアチーム。技術・製品知識を習得するため、定期的に日本へ研修に赴く |
※この情報は2017年11月現在の取材を元にしています