切削工具、ロボット、工作機械等の販売及びベアリング等の製造販売
ナチ テクノロジー タイランド
二大新製品“パワーフィード”と“Zタップ”
究極の効率改善とコストダウンを提供
日本の総合機械メーカー「不二越」は、切削工具をはじめ、ロボット、工作機械などを販売。「NACHI」ブランドとして世界でもお馴染みだ。1999年設立の「ナチ テクノロジー タイランド」では、同ブランドの工具類販売のほか、東部ラヨーン県・ロジャナ(ラヨーン)工業団地に持つ現地工場で、ベアリングの製造・販売も行う。
現在、同社が力を注ぐのが、2016年12月から販売を開始した新製品「アクアドリルEXパワーフィード」。コストダウンが喫緊の課題となっている、日系製造業の課題を解決するために開発された同製品。切りくず分断性に優れた刃先と溝形状を採用することで、切りくずを細かく分断し、排出性を向上。切削抵抗を低減するとともに、切りくずが詰まりやすいNC旋盤加工やマシニングセンタでの超高速送り加工で、高精度・サイクルタイム短縮化・長寿命を実現した。
そしてもうひとつの新製品、めねじ加工に欠かせないタップ「ハイパーZタップ」は、数十年にわたり研究開発を重ね、日本国内で高シェアを誇る歯切工具やブローチのシーズ技術を応用。材料から熱処理、研削技術、表面処理にまでこだわった、常識にとらわれない革新的なタップだ。他社無処理タップの2.5倍以上の工具寿命だからこそ、生産性を改善し、ひいては企業の収益アップにも貢献するという優れモノ。
「電機電子分野や農業機械など、非自動車市場でも私たちの製品の力が発揮できる。貪欲に市場開拓を進めていきたい」と語る小幡光由ゼネラルマネージャー。
信頼の製品力で、タイ市場に風穴をあける同社。今後の展開に目が離せない。
- ①自慢の新製品「アクアドリルEXパワーフィード」。切りくず分断性を向上し、切りくず排出性に劣るワーク回転での旋盤加工においても、抜群の排出性を実現
- ②「アクアドリルEXパワーフィード」を使った、旋盤加工での切りくずと加工面の比較。切りくずが全て細かく分断されているのが一目瞭然
- ③耐久性を高めることに成功した革新的なタップ「ハイパーZタップ」。特に、低速から中速領域で高性能を発揮。加工メカニズムと摩耗解析による最適設計で、寿命バラツキの少ない安定加工が可能に
- ④「ハイパーZタップ」の寿命比較。他社との比較において、損傷が少なく、1800穴加工後も継続して使用可能
※この情報は2017年7月現在の取材を元にしています