自動車部品金型設計・製作
スリーピース タイランド
設計からメンテンナンスまで
日本の“ものづくり”精神を伝承
1960年の開業以降、日本国内の自動車業界に特化し、金型設計・製作を行う「インフィグ(前・重田製作所)。同業「大実製作所」との合弁で、2011年「スリーピース タイランド」を設立。日本の経済成長を牽引してきた“ものづくり”技術を世界に伝承するべく、両社の長年の実績と豊富な知識で培った確かな技術を提供している。
日本同様、取引先企業の99%は日系自動車部品メーカーだという同社。「小規模会社だからこそ、企業のニーズに柔軟に応えることができます」と重田昌康CEO。同社では金型開発の設計から製造、納品、その後のメンテンナンスまでを一貫して受託。オリジナル電機専用機を使用し無駄な工程をカットすることで、生産効率向上はもちろんのこと、精度向上・品質管理にも繋がり、短納期を実現。高品質商品をスピーディーに提供する。
現在、熟練の日本人エンジニアを筆頭に、約60名のタイ人スタッフが在籍。17年からは、日本のものづくりと仕事に対する考え方を習得するため、親会社である「インフィグ」へ2年間の技術研修もスタートした。他にも、定期的に社員旅行を開催するなど、会社を支えるタイ人スタッフへの配慮は欠かさない。
「弊社も7年目に入り、長年勤務するタイ人スタッフが新人スタッフを指導できるようになりました。今年からは技術研修もスタート。タイ人スタッフのスキル底上げを徹底し、国内シェア拡大を目指します」と重田昌康CEOは今後の展望を語る。日本のものづくり精神が日本国内で徐々に衰退を見せている今。同社の誇りが、ここタイで根付くことを期待したい。
- ①1部品、8〜9工程ある複雑な金型も手掛ける
- ②長年の実績で培った確かな技術
- ③工場内に陳列されている多数の金型
- ④現場、営業スタッフとの連携も抜群
- ⑤自ら現場に立ち、スタッフの指導にもあたる重田CEO。日本の“ものづくり”精神を伝承するキーパーソーンだ
※この情報は2017年10月現在の取材を元にしています