目指したのは、これまでにない、便利で実践的なビジネス專門誌。
この一冊が、タイ進出・既出のビジネスマンの必携アイテムとなる!?
週刊ワイズに新たな仲間が誕生した。ビジネス年刊誌「WiSE BUSINESS BKK(ワイズ ビジネス バンコク)」だ。企業にとっては、本来タイに進出することが目的ではなく、企業経営を持続させ、利益を出し続けることが本懐。だからこそ、ワイズビジネスが目指したのは、ビジネスの現場で実践的に使えることだった。
タイ進出や起業を目指す人向けに、会社設立、事業開始までをマンガで解説。必要なモノやサービスが見つかる「ビジネス便利帳」。「タイ工業団地MAP(企業名入り)」は、50ヵ所と前年に比べて大幅に増やし、気がつけば圧巻の542ページとなった。
発刊までの道のりは、平坦ではなく、雲をつかむような状況からスタートした。各部署から集ったチームは、議論を重ねるたびに方向性も二転三転。当初は、イラスト程度の想定が、本格的なストーリー性を持ったマンガとなった。ワイズ編集部には、マンガ編集の経験者がいない。編集仲間にノウハウを聞くと同時に、マンガ家探しからはじめる始末。同じ紙媒体でも雑誌とマンガでは制作工程が違うのは当然で、四苦八苦が続く。また、会社設立には知識が必要との判断から、監修をお願いしなければならず、コネクションを活用し、幸いにも専門家に快諾してもらえた。皆が「自分(素人)がタイに進出する気持ち」で挑んだ一冊だった。
人気の工業団地MAPは、有料媒体以上の内容とするべく、総力をあげた。国内の工業団地を再リサーチし、日系企業にとって価値のある場所を選定。ここから“根性”の人海戦術。MAPチームが手分けして、タイの工業団地に実際に赴いて取材をし、過去に掲載したMAPのブラッシュアップにも着手した。
「読者は満足してくれるだろうか?」という自問自答の日々。方針をめぐって、部署間で何度もぶつかった。完成を迎えることができたのは、皆の脳裏に「これまでにないモノを作る!」という思いがあったため。誰かが言った。「1を2にするのは、誰もが経験する成長だが、0を1にする生みの苦しみは、達成者にしか経験できない」。創刊という賽は投げられた。後はビジネスマンの一助となることを願うのみである。