【タイ進出動向】オリンパス、「E-M5 MarkⅡ」世界同時発表 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介

「E-M5 MarkⅡ」世界同時発表。手ぶれ補正に磨き
OLYMPUS

【タイ進出動向】オリンパス、「E-M5 MarkⅡ」世界同時発表 他

オリンパス(東京都)は2月5日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M5 MarkII」を発表した。発売は2月下旬。
世界同時発売となった同日、同社のタイ現地法人オリンパス・タイランドもバンコク都内ホテルで新製品発表会を開催。「OM-D」シリーズの高級モデルとして位置付けた「E-M5 MarkII」のタイでの価格は、本体3万7999バーツ、12-50ミリのレンズ搭載モデルを同4万4990バーツで販売する。
タイ市場において、オリンパスは、一眼レフとミラーレスを合わせて約10%のシェアを獲得しており、新モデル投入でシェア15%を目指す。
同機種は、ミラーレス一眼カメラとして人気を博してきた「OM-D E-M5」(2012年3月発売)の後継機。5軸VCM手ぶれ補正機能に磨きをかけ、シャッタースピード5段分の補正にまで強化。特長は、シネマ品質の動画を手持ちで撮影できる「OM-D MOVIE」だ。また、小型軽量かつ防塵防滴のボディコンセプトは健在で、新たにマイナス10度の環境でも使用できる耐低温性能も備えた。
さらに、有効1605万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載しながら、同一シーンで撮影した8枚の画像をカメラ内で合成することで、40メガ(約4000万画素)相当の高解像写真を生成する新機能「40Mハイレゾショット」を搭載。
写真も動画も高品質で撮れることを訴求し、愛好家やプロフェッショナルユーザーの獲得を狙う。

【写真上】新製品発表会に挑むオリンパス幹部ら


 

2/2 メンテナンス拡充のためタイ進出
エヌアイシ・オートテック

自動化・省力化装置の製造販売を手がかるエヌアイシ・オートテック(東京都)は2日までに、同社の主力商品である機械構造用アルミフレームシステム「アルファフレームシステム」の加工及び販売等を行うための子会社をバンコクに設立することを決めた。
新会社名はNIC AUTOTEC (THAILAND) CO., LTD.。資本金は1,000万バーツ(約3,600万円)。同社が納入したFA装置がタイ市場でも数多く稼働していることから、メンテナンスや提案型サービスを行うためにも現地進出が必要と判断した。


 

2/3 廃棄物処理分野で協力合意
新エネルギー・産業技術総合開発機構

独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(川崎市、NEDO)は3日までに、タイ工業省との間で廃棄物処理分野における計画策定等をめぐり、協力合意書を締結したことを明らかにした。
経済発展著しいタイでも、増え続ける廃棄物の埋立処理に伴う地球環境負荷の軽減が喫緊の課題となっている。プラユット暫定首相も就任後の施政方針演説で重要課題と位置づけており、技術力で勝る日本の協力が不可欠と判断した。NEDOでは、協力関係を強化することで日本企業のタイ進出支援にも役立つと見ている。


 

2/5 エネルギー制御事業展開の現法設立
セイコーソリューションズ

セイコーホールディングス傘下システムインテグレーションなどのセイコーソリューションズ(千葉市)は5日までに、工場向けエネルギー監視・制御システム「Green TALK」の構築及び保守運用のための現地法人Seiko Solutions (Thailand) Co., Ltd.をバンコクに設立したことを明らかにした。
中国一極集中のリスク回避などからタイでは日系を中心に企業の進出が相次いでいるが、最も悩ましいのが高額な電気代。同社ではセンサーの活用によって電力使用料の「見える化」を促進、コスト削減を提案していく方針だ。

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