【タイ進出動向】オービックビジネスコンサルタント、財務会計情報のクラウドサービス開始 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介

財務会計情報のクラウドサービス開始 ビジネスブレイン太田昭和と協業で
オービックビジネスコンサルタント

 

財務会計クラウドサービス「OMSS+海外法人コネクトサービス」のイメージ図(同社HPから)

財務会計クラウドサービス「OMSS+海外法人コネクトサービス」のイメージ図(同社HPから)

 

財務・会計ソフト「勘定奉行」など基幹業務システムを提供するオービックビジネスコンサルタント(東京都)はタイに進出する日系企業向けに、現地の子会社 等の財務会計情報をクラウド上で管理・確認のできる新しいサービス「OMSS+海外法人コネクトサービス」を4月24日から販売していくと発表した。 2015年度中に計100社への導入を目指すとしている。

サービスの導入により、現地の会計システムから出力される仕訳明細をクラウド上に取り込むだけで、日本の本社に居ながらにして現地の財務会計情報が確認・ 把握できるという。結果、照会などの煩わしさから開放されるとともに、出張などの経費ができるほか、外部委託に比べても短期間でのコストダウンが実現でき るという。

タイに現地法人を持ち、ノウハウで優れた実績を有する経営コンサルティングのビジネスブレイン太田昭和(東京都)と協業でサービス事業を展開する。本契約 の前に、現地会計財務の「見える化」を体感してもらおうと、定額による6ヵ月間の「スターターキット」も用意。サービスの本格導入以前に、使い勝手と費用 対効果が検証できるよう配慮もした。

現地の専門家が仕訳明細情報を基にアドバイスと質問を受け付ける追加オプション・サービスの「CFO代行サービス」も同時提供する。顧客からの質問にメー ルや電話で対応するほか、会計データに専門家が直接アクセスして定期的に問題を報告するサービスも行う。「見える化」から「分かる化」への支援が目的とい う。同社ではタイ以外に中国市場でも同様のサービスを同時期に開始することにしている。その他の地域でも、現地の会計事務所とタイアップするなどして順 次、拡充していく方針だ。


 

4/6 タイで事業用地等仲介業務を開始
エヌアセット

事業用不動産の仲介・管理などを行うエヌアセット(川崎市)は6日までに、海外2拠点目となる現地法人をバンコクに設立し、事業を開始した。新会社はN-ASSET (THAILAND) CO., LTD.。資本金は200万バーツ(約750万円)。バンコク首都圏やラヨーン県の東部臨海工業団地周辺で、オフィス物件や工業用地の需要が高まっていることから現地展開を決めた。当面はタイで事業展開しながら、カンボジアやラオス市場も視野に入れる方針だ。同社の海外進出は2011年のベトナム・ホーチミンに次いで2拠点目。


 

4/7 遮熱性能高いガラスの生産能力増強
旭硝子

旭硝子(東京都)は7日、タイのグループ会社「AGCフラットガラス・タイランド」のサムットプラーカーン工場で、2016年第1四半期から従来よりも遮熱性能の高いLow-E膜コーティングガラスを50%増産していくと発表した。ビルなどの大型建築物が増え、省エネ需要が高まっていることに対応した措置。従来は銀1層のLow-E膜コーティングだったのを2層にするという。設備投資や技術向上により、可視光線の透過率を維持したまま熱を通しにくい素材作りに成功した。


 

4/8 タイ子会社の支店をバンコクに設立
荒川化学工業

天然樹脂ロジン(松やに)を主原料とする中間素材メーカーの荒川化学工業(大阪市)は8日までに、東部ラヨーン県ヘマラート・イースタン工業団地にある全額出資子会社「荒川ケミカル(タイランド)」の支店をバンコクに開設したと発表した。子会社は1995年に設立。ロジン系合成ゴム重合乳化剤や印刷インキ用樹脂などを生産してきた。東南アジア地域で製紙薬品事業や化成品事業の需要が高まってきたことから、販売体制の整備と強化が必要と判断、支店の開設を決めた。

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