経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介
「高崎ものづくり海外フェア・タイ経済交流セミナー」開催
高崎市
2015年2月6日、バンコクのスイスホテル・ナイラートパークで、高崎市と高崎ものづくり海外フェア実行委員会主催(群馬銀行協力)の「高崎ものづくり海外フェア タイ経済交流セミナー」が開催された。タイ進出を視野にいれる高崎市の企業と、タイの日系企業との情報交換・交流が目的。同市からは高崎青年経営者協議会に所属するメンバーが代表を務める企業を中心に24社が来タイ。タイからは現地に拠点を置く日系企業約20社が招待された。
冒頭、木村副市長は「高崎市のPRとともに、市を挙げて地場産業の海外進出を盛り上げていく」と挨拶。続いて、高崎青年経営者協議会の八木会長(八木工業)が「日系企業が数多く進出し、在留邦人も多いバンコクが、海外セミナー第1回目の場所としてふさわしいと考えた」とセミナー開催に至る経緯を説明した。
また、タイの日系企業代表として、太陽誘電の大西氏が、タイの現状を踏まえながら進出先としてのメリットを解説。親日であること、産業の集積化が進み事業展開の環境が整っていることなどを挙げ、人件費高騰などの課題を抱えつつも、なお魅力的な投資先であるとの考えを述べた。
その後、高崎市の各企業代表による会社紹介では、スクリーンを使って自社の技術・事業展開を積極的にアピールし、タイ側の参加者も熱心に耳を傾けていた。フリーディスカッションでは、高崎市の経営者からタイの日系企業に向け、タイ進出のきっかけや苦労、現在のニーズや材料の調達状況など、具体的な質問が飛び交い、カシコン銀行の鈴木氏が、タイ経済の概要について、「AEC(ASEAN経済共同体)発足の年でもある2015年はさらなるGDP成長が見込めるだろう」と展望を説明。第二部の食事会では、なごやかな雰囲気のなか、情報・意見交換が活発に交わされていた。
2/10 多様化するニーズに応えタイ法人設立
日本ピラー工業
産業機器向けメカニカルシールやグランドパッキンなどを製造・販売する日本ピラー工業(大阪市)は10日、タイ市場で多様化する顧客ニーズに対応するため、バンコクに新会社を設立することを決議した。資本金は400万バーツ(約1,400万円)。4月の設立を予定している。従来はシンガポールにある子会社が管轄としていたが、スピーディーなサービスが求められることから現地法人を置くことにした。シンガポールの子会社が49%出資するほか、三井住友銀行、みずほ銀行のタイ法人からも出資を受ける。
2/10 クラウド型倉庫管理システムの提供開始
富士通システムズ・イースト
富士通グループのシステムインテグレーター、富士通システムズ・イースト(東京都)は10日、在庫管理業務を短期間・低コストで導入可能なサービス「Logifit WS Cloud Basic for WMS」を2月から提供していくと発表した。①プログラムの修正を要せず初期投資の抑制が可能、②ファイル形式に柔軟に対応、③ブラウザでの参照が可能、④4週間程度で導入が可能、⑤タイ語サポートなどが特徴。富士通のタイ拠点会社FUJITSU SYSTEMS BUSINESS (THAILAND) LTD.が契約から導入、運用サポートまでを受け持つ。
2/12 バンコク東郊にポリマ技術センターを設立
DIC
印刷インキ大手のDIC(東京都)は12日までに、アジア・パシフィック地域におけるポリマ事業の拡充を目的に、サムットプラカーン県バンプー工業団地にある同社子会社の工場内に「ポリマ技術センター アジアパシフィック」を設立すると発表した。市場ニーズに迅速に対応し、ポリマ製品の海外での販路を拡大するのが狙い。従来は日本から技術指導を行ってきたが、現地での対応が急務と判断した。今年上期の開業を目指す。シンガポールにある地域統括会社との連携も図る。