【タイ進出動向】NECネッツエスアイ、エムクオーティエにショールーム開設 他

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。今週は、NECネッツエスアイ、エムクオーティエにショールーム開設のニュース他3本。

最高のオフィス空間を提供。エムクオーティエにショールーム開設
NECネッツエスアイ

NECネッツエスアイが開設したサテライトオフィス(同社提供)

NECネッツエスアイが開設したサテライトオフィス(同社提供)

NECグループのシステムインテグレーター、NECネッツエスアイ(東京都)は1日、子会社のタイ現地法人NESIC (Thailand) Co., Ltd.を通じて、バンコク中心部、高架鉄道BTSプロンポン駅直結の商業施設エムクオーティエ(Bhiraj Tower 19階)に、同社の主力サービス「Empowered Office(エンパワード オフィス)」が体感できるサテライトオフィスをオープンした。延床面積は約120㎡。ショールームとしての機能もあり、一般に公開している。
Empowered Officeは同社が2007年から始めたサービス。情報通信技術(ICT)と機能性を持たせたオフィス空間の融合により、社員一人ひとりが持つ能力を最大限発揮できるよう設計されているのが特徴。保管場所やデッドスペースを限りなく取り除くなどしてオフィス環境をスリム化。一方で社員各人が快適に執務できるよう、色彩やレイアウトにもこだわるなど随所に工夫が施されている。コミュニケーションを促進させるため遮蔽物は基本的に撤去。臨場感あふれる会議を実施することで意思決定のスピードアップ化も図る。情報を共有できるよう大型のホワイトボードを設置することも可能で、顧客のニーズに合わせたオプションも豊富に用意している。
Empowered Officeは、同社が進める「オフィス改革」事業の一環。文京区飯田橋の本社を始め、これまでに日本国内主要拠点すべてで導入を済ませた。「日経ニューオフィス賞」の受賞歴も多数。自治体等での導入実績も増えている。日系企業の進出が続くタイで快適なオフィス空間の需要が増すと判断、事業化を決めた。


 

7/28 初の海外投資、タイIPP(卸発電)事業者に出資
静岡ガス

静岡ガス(静岡県)は28日、同社が設立した子会社「SG・BANG Bo パワーホールディング」を通じて、タイでIPP(卸発電)事業を行うEastern Power and Electric Co., Ltd.(EPEC社)の発行済株式の28%を、丸紅の子会社から取得し、出資したと発表した。EPEC社は、サムットプラーカーン県で、天然ガスを燃料とする火力発電所「Bang Bo Combined Cycle Power Plant(出力350MW)」を運営している。静岡ガスの海外投資は初。将来の海外事業展開を視野に、海外におけるマネジメントや事業推進および発電事業のノウハウを得ることを目的としている。


 

7/29 バンコクの旅行会社と業務提携
JR東日本

JR東日本は29日までに、タイやインドネシアなどで旅行業を手がけるS.M.I.トラベル(バンコク)と業務提携契約を締結、事業を開始したと発表した。S.M.I.社が、JR東の主力商品「Eastern Japan Tokyo Rail Days」の総販売店となり、タイ国内での各種商品販売を請け負うほか、共同プロモーションの実施や市場開拓のための調査、人事交流などを行う。タイでは、鉄道切符と宿泊施設がセットになった日本行き旅行商品が人気で、売上も着実に増えている。現地販売網を得ることで更なる需要の取り込みができると判断した。


 

7/29 ドラッグチェーン最大手がタイ進出
マツモトキヨシ

日本国内のドラッグストアチェーン最大手のマツモトキヨシ(千葉県)は29日、タイで百貨店運営などを手掛ける大手財閥セントラル・グループ傘下の中核企業セントラル・フード・リテールとの間で合弁会社を設立し、タイ市場においてドラッグストア事業に参入すると発表した。新会社は「セントラル&マツモトキヨシ・リミテッド」で、マツモトキヨシ側が49%出資、CEOを派遣する。資本金は5,000万バーツ。本社はノンタブリー県にある「セントラル・プラザ・チェーンワッタナー」内に置く。これまでセントラル系列の約20店舗でプライベートブランド(PB)などの試験販売を実施。特に、ヘルス&ビューティー事業の分野で勝算があると判断した。

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