常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、体調管理がとても重要になります。バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
バンコクに住んでいると、大気汚染のせいか、アレルギー性鼻炎に苦しむ方が結構いらっしゃるようです。そんな方々にオススメしたいのが鼻うがいです。
これは、ホコリ、花粉、ウイルスなどの汚れを鼻の中から除去する方法で、鼻の奥にあたる上咽頭まで洗うことができるので、鼻をかむよりもスッキリします。ヨーロッパでは、かなりメジャーな健康法ですし、ヨガにも“ジャラネティ”と呼ばれる鼻うがいがあります。
一方、日本ではまだ一般的ではない鼻うがい。インターネットの紹介記事には、「水を手ですくって鼻で吸い上げる」とか「コップで鼻の穴に注入するとよい」などと書いてあり、自称“鼻うがいのプロ”の私としては、その方法は無理だとツッコまずにはいられません。
タイには、Hashi(www.hashi.co.th)というメーカーの鼻洗浄器があり、主要なドラッグストアで購入可能です。試しに使ってみましたが、まず、ヨーロッパの物に比べて鼻に入れる差込部分が小さい。やはりそこは、鼻の小さいアジア人用に作られているのでしょう。
Hashiには専用の鼻うがい液(生理食塩水)の粉が付いていて、水に溶かして使います。また、水圧のコントロールがしやすいので、初心者や子どもでも安心です。見た目から何となく敬遠されがちな健康法ではありますが、私の経験から、効果は保証付き。一旦ハマると、鼻うがいをした後の爽快感がクセになります。
空気がキレイとはいえないここバンコクで、鼻の中を清潔に保つため、ぜひ鼻うがいをどうぞ。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦