常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
タイのスーパーマーケットに行くと、米の種類の多さに驚きます。青、緑、赤、黒と、一体何種類あるのかと思うほど多様。でも、かつてのコメ騒動もあって、日本の方はいまだに“タイ米”に対して悪いイメージを抱いていませんか?
タイ米は決して、マズイものではないし、健康面では非常に優れています。今回紹介するのは、ライスベリーです。
ライスベリーは、紫色の米なのですが、タイの高級米ジャスミンライスと黒米を交配させた品種ということで、2003年ぐらいから農業・協同組合省の指導の下、栽培が始まりました。
オメガ3、亜鉛、鉄分、ビタミン、ポリフェノールなどの抗酸化成分が豊富。食感も柔らかく、食べやすいです。加工食品も売られていて、シリアルではZANTUN & VICTOR、ドリンクではDeverというブランドがあります。パウダーもあって、白米や野菜などにかけて栄養を高めたりできます。
また、米を購入する際、パッケージに「GABA」と書いてあることがあります。これは発芽玄米の登場とともに脚光を浴びている成分で、正式名称は「ガンマ・アミノ酪酸」。トマトにも含まれていますが、日本ではチョコレートの商品名としてご存知の方も多いのではないでしょうか。
GABAの効果は血圧を下げ、中性脂肪を抑え、腎臓、肝臓の働きを高め、神経を鎮めるのでストレス対策に有効と言われています。さらに、アルツハイマー病の予防改善にも期待が寄せられているとのこと。
野菜を取る感覚でライスベリーを摂取し、そこにGABAが入っていればかなりの無敵の食品です。ぜひお試しください。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦