常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
みなさん、塩は何を使っていますか?
人間の体を構成する細胞は、必須アミノ酸やミネラル、ビタミンなどの栄養素で作られています。そのなかでも塩は、人間の生命維持に不可欠なミネラルのひとつ。体内において、細胞の形を正常に維持し、筋肉の収縮を助けて、体液の総量を調節するなど重要な働きをします。
一言で塩と言っても、その製造方法でカラダへの働きや味が異なるのはご存知でしょうか。塩には、
①海水塩
②再精塩(再結晶塩)
③精製塩(イオン膜法)
④岩塩
とあるのですが、①の海水塩は、海水を天日で乾燥させ、濃縮または煮詰めて作った塩で、味はミネラルのバランスで決まるため、取水する地域や天候、月の満ち欠けによっても微妙に変わります。
バンコクを離れてビーチリゾートに向かう途中、道路沿いに塩田や塩売りの屋台を目にすることがありますが、タイの海水塩はミネラルバランスが良く、味もまろやかで深みがあるのでオススメです。 私が見つけた海水塩はHarmony Life Organic Farmの海の天然塩で抗酸化酵素入り。そして、IRINというブランドから出ている、タイ湾の海水から作られた最高級の塩、Fleur de Sel(塩の華)です。
良い塩を使うと健康面にいい影響があるだけではなく、料理の腕が格段にあがるのもオススメの点。サラダや蒸し野菜、スープといった料理では、精製塩ではなく海水塩のような自然塩を使うことで、素材の持ち味を生かすことができ、おいしく仕上がります。また、塩を余計に使う必要がないので、過剰摂取を防ぐことができますよ。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦