常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
日本でも最近、名前が知られるようになってきたキヌアは、粟(あわ)、ひえ、麦、きびなどと同じように、雑穀のひとつ。ペルー、ボリビアといったアンデス地方が原産で“南米のミラクル穀物”と言われています。
キヌアは炭水化物やタンパク質脂質がバランスよく含まれており、鉄分やカルシウム、マグネシウムなどのミネラル、各種ビタミン、食物繊維などが豊富。たんぱく質については米には少ないリジン等が含まれているため、アミノ酸バランスが非常に優れています。抗酸化機能の高い食材としても注目されており、2013年は国連が定めた「国際キヌア年」だったそうです。
キヌアの食べ方ですが、我が家ではご飯を炊く時にキヌアを一緒に入れて炊きます。これで栄養価がグンと上がります。また、キヌアだけを炊く場合は、お米を研ぐような要領で水を加えながら洗います。粒子が細かいので、キメの細かいザルを使用してください。
炊く時は、キヌア1カップと水2カップを鍋に入れてフタをし、強火にかけます。沸騰したら弱火にし、10〜15分茹でます。ザルにキヌアをあげ、水気を切ります。柔らかい食感に仕上げたい時は、水気を切らずにフタをしたまま10分間蒸らしてください。輪の様にみえる白いヒゲが現れ、透明になったら茹で上がりのサイン。食べて芯がないようなら加熱終了です。
だしや塩を加えてもおいしくいただけるほか、茹でたキヌアをサラダに混ぜたり、スープにしたりしてもOK。また、ご飯の代わりにしてもいいですし、ケーキの生地に入れたりすると、栄養豊富で美容健康の強い味方に! キヌアは大手スーパーで簡単に購入できますので、ぜひ健康生活に取り入れてみてください。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦