常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
世界には風土に根差したさまざまな伝統発酵食品があります。
長寿者の多いことで有名なコーカサス地方で、伝統的に作られている乳発酵食品のケフィア(Kefir)もその一つ。コーカサス地方の人たちが長寿なのはケフィアを毎日飲むからだと言われています。
ケフィアは“ケフィア粒”と呼ばれる種菌を牛乳に加えて発酵させます。人間の老化は腸内腐敗菌が作る毒素が原因で進行すると言われていますが、ケフィアを摂取すると、腸内の善玉菌であるビフィズス菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えて腸内環境を改善。それによって腸がキレイになり、早期の老化を防ぐそうです。
また、腸内環境が改善されると便秘の解消にもつながり、肌に有効なビタミンやミネラルの吸収が良くなって、美白効果も期待。さらに、免疫力も高めてくれる乳酸菌とビタミンが含まれているので、体内に病原菌が侵入するのを防ぎます。
ケフィアは人間の体に総合的な効果と長寿をもたらすと言われています。ヨーロッパやアメリカでは、店でよくケフィアが売られている一方、日本では発酵乳に関する法律が違うため、ほとんど見かけることがありません。
タイでもケフィアそのものを販売している店はまだないようですが、スクンビット・ソイ31のSunshine Marketではケフィア手づくりキットが購入可能。沸騰したお湯にケフィア菌を寝かせて簡単に作れます。
日本ではまだ入手しづらいケフィアを、ここタイで摂り入れてみてはいかがでしょうか?
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦