常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
「菜食主義者、魚や肉を食べない人」を指すベジタリアンという言葉は、今では広く知られているかと思います。
一方で、最近よく耳にするようになったのが、 “ヴィーガン”です。ヴィーガンは日本語に訳すなら“完全菜食主義者”。ベジタリアンと混同されがちですが、実はまったく違います。
ヴィーガンという言葉が生まれたのはイギリス。その歴史は古く、1944年から使われていると言われています。“菜食主義”と謳いながら、牛乳やチーズなどの乳製品は食べるベジタリアンと区別するために、使われ始めたとのこと。
私の知り合いにも、動物愛護精神から徹底した菜食主義を貫く人が何人かいます。ヴィーガンは、「人間が生きる上で、動物(動物性タンパク質)を搾取するべきではない」という思想を持っており、肉や魚介類はもちろん、動物の副生成物である卵、チーズ、バターなども食べません。
それを聞くと、ヴィーガンの食事は味気ないように思いますが、最近ではヴィーガンレシピも進化。バンコクにもプロンポンにあるVeganerie ConceptやスラサックにあるBonite Cafe and Social Clubなどヴィーガンレストランが次々登場しており、味やボリュームはもちろん、プレゼンテーションも見事で食欲をそそるメニューが揃うなどヴィーガン料理のイメージが覆ります。
また、ご自宅でも大豆、豆腐、豆乳や、これまでにご紹介したライスミルク、オーツミルクなどで、簡単にヴィーガン料理を作れます。
こういった食材を使うことは、アレルギー対策にもなりますので、食事療法としてもオススメです。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦