常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
以前、知り合いのタイ人の奥様と一緒に食事をした時のこと。彼女がタッパーからおもむろに青紫色の花を取り出し、ドレッシングにつけて食べ始めました。それが、私と“アンチャン”の出会いです。タイに住む皆様には、アンチャンはすでに馴染みの深い植物ではないかと思いますが、今回は改めて、そのすごさに着目したいと思います。
英語では「Asian Pigeonwings」や「Buttefly Pea」、日本語ですと「蝶豆(チョウマメ)」と呼ばれるアンチャンはマメ科の植物。青紫色の花が咲くのが特徴。東南アジアが原産です。アンチャンにはさまざまな好成分が含まれており、中でもアントシアニンという成分に抗酸化作用、アンチエイジング効果、眼精疲労予防効果があるようです。
タイの人はよくアンチャンティーを飲みますが、心疾患、脳血管障害、高脂血症の予防のほか、眼精疲労に効果があるので、仕事の合間に飲むのに最適。レモンやライムなどを加えると、クエン酸に反応してお茶の色が青からキレイな紫色に変わります。
また、タイではアンチャン入りの紫色のご飯を購入することも可能。たまに、大手スーパーでアンチャンの花を売っていますので、ご自分でアンチャンライスを作ることもできます。
さらに、アンチャンのうれしい効果は、美しい黒髪を保つこと。白髪や抜け毛の軽減効果もあるということで、気になる方はアンチャン入りのシャンプーやコンディショナーを使ってみてはいかがでしょうか。また、アンチャンを水やお湯で戻して、コンディショナー代わりに頭皮にすすぐのも良いそうです。
ぜひ、アンチャンをあなたのタイ生活に取り入れてみてください。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦