常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
なつかしの健康ブームにココア健康法というのがありましたが、21世紀の今、さらなる健康を目指したい方にカカオニブをオススメします。 欧米ではスーパーフード(効能効果のある成分が、他より突出して多く含む食品)として広く認知されているカカオニブですが、日本ではまだあまり知られておらず、実店舗で買えるのは関東圏の輸入品を扱っているところのみ。しかし、そのカカオニブ。バンコクでは、気軽に健康食品店で購入できます。 カカオニブとは、カカオ豆から胚芽と皮を取り除き、細かく砕いたもの。風味はチョコレートそのものですが、甘みはまったくないため、コーヒー豆に近いと感じる方もいるかもしれません。カカオニブがスーパーフードと言われる所以は、ポリフェノール、食物繊維、ミネラル、マグネシウム、鉄分、カテキンの豊富さにあります。ポリフェノールは赤ワインの2倍、カテキンに至っては緑茶の4倍もあるそうです。 カカオニブがもたらす効果としては、血圧低下、抗酸化作用、美容効果、便秘改善、アレルギー緩和などが期待できます。そして特筆すべきは、モチベーションを引き起こしてくれるアナンダアミドや、恋愛したときに分泌されると言われているフェニルエチルアミン、さらに自律神経を整えるテオプロミンが含まれており、食べれば幸福感が増すという点。 食べ方は簡単。そのままポリポリとつまんでもよし、コーヒーやヨーグルトに乗せてもよし。スムージーに混ぜたり、ケーキのトッピングに使えば、カカオニブの苦味と食感が楽しいアクセントになります。 健康面と精神面の両方のサポートに役立つカカオニブ。ぜひバンコク生活に取り入れてみてください。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦