常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。
在タイ中に、ぜひ皆様に試していただきたい最新の健康食品。それは、クリケット(コオロギ)のパスタです。 「虫!」と思われるかもしれませんが、昆虫食は次世代のスーパーフード(効能効果のある成分が、他より突出して多く含む食品)になりそうな可能性大。きっかけは2013年に国連食糧農業機関(FAO) が発表したレポートです。 昆虫は栄養価が高く、養殖の効率が良いなどの理由から、世界規模の食料問題の解決になると言われています。最近は昆虫食で起業する企業も増えており、タイはその中心地。もともと、郷土料理として古くから昆虫に親しんできたこともあり、バンコク都内でも昆虫の屋台を見かけますし、食用昆虫の養殖、加工が大変盛んです。 クリケットパスタは、スクンビット・ソイ 39 にあるBug solutelyで購入できます。小麦粉 80 %、コオロギ粉 20 %配合で、徹底した研究に基づき、味、風味、食感、色彩にこだわっています。 栄養価については、従来のパスタと比べると、タンパク質含有量は 40 %増、9つの必須アミノ酸を含み、炭水化物含有量は10〜 15 %程低く、5倍の飽和脂肪酸と必須脂肪酸を含むそう。また、鉄分、カルシウム、ビタミン、食物繊維も豊富です。 私はバジルソースで食べてみましたが、おいしかったです。クリケットパスタがスーパーフードになるための課題は「偏見」のみ。故郷の風習で“虫を食べること”に馴染みがある方もいらっしゃるとは思いますが、ほとんどの方にとってはハードルの高い食品であることは否めません。 ぜひ勇気を出して、クリケットパスタをあなたのバンコク健康生活に取り入れてみてください。
【Profile】
クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦