【バンコクハイジーン】VOL.76 : 生乳チーズ

常夏の国・タイ。バンコクは高温多湿であり、 いつ夏バテ状態にもなるとも限りません。 それに加え、慣れない海外生活や仕事のストレスなど、 体調管理がとても重要になります。 バンコクで体験できるちょっと変わった健康法(ハイジーン)。 あなたのカラダにもいい変化が現れるかもしれません。


日本にはない健康食品が手に入るバンコク。そもそも、ここでしか試せないものもあります。それは“生乳”チーズです。  生乳チーズとは、乳牛から絞ってそのまま、成分調整や加熱殺菌などをしていない生のミルクから作ったチーズです。「無殺菌乳で作ったチーズは特別なの?」と思うかもしれませんが、無殺菌乳の中にはその土地の微生物が含まれますので、チーズになった時にも、産地の風土を反映した風味豊かなものになります。  また、ヨーロッパにおけるチーズは、日本でいう味噌のような伝統食。現代のように、工場で大量生産される前は、チーズは各家庭で作っていました。フランスやイタリアなどでは、こうした“おらが村”的なチーズの味をとても大切にしています。そして、味の大切な要素となる材料(無殺菌乳)に対しては厳しく定められており、法律で無殺菌乳しか使用できないチーズもあるそうです。  日本では「乳等省令」という法律によって、原料乳は殺菌するように定められているので、“生乳で作られた”チーズを購入するのは困難。しかし、ヨーロッパの人々が数多く住むバンコクでは、大手スーパーで気軽に買うことができます。バンコクでよく見るのは、フランス産の生乳チーズ。チーズコーナーに行ったら、フランス語で「Au Lait Cru(生乳)」と書かれたものを探してください。牛のほかに、ヤギ、ヒツジの生乳チーズが売られています。  生乳チーズを食べることで、多様な微生物が腸内環境を整え、質の良いプロテインやアミノ酸、ビタミンやミネラルの栄養がおいしく摂取できます。日本では味わえない、生乳チーズ。ここバンコクでぜひお試しください。

This is what you want, for live long

 

【Profile】

クリスチーネ剛田。世界各地を放浪の末、2009年からバンコクに居を構える。長年の長旅の疲れか、あるいは単なる老化なのか、不定愁訴が現れはじめたため、日々健康を求めてバンコクを徘徊する40代主婦

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