経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介
政策学習向け遠隔講義システムを提供。対面授業に近い、高い授業環境を実現
ネットワンシステムズ
IT基盤構築サービスのネットワンシステムズ(東京都)は、政策研究大学院大学(同)が提供する政策指導者養成プログラムを海外でも対面授業に近い形で受講ができる「遠隔講義システム」を開発。このほど、研究協定を結んでいるタイのプラジャディポック王研究所(KPI)と回線で結び、実証実験を終えた。今後は、政策研究ニーズが急増している東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟諸国など新興国へ向けたサービスの提供も開始する。
遠隔講義システムは、Cisco TelePresenceのビデオ会議システムを活用。実際の講義と変わらないFace to Faceの講義や論文指導が可能となり、双方向でタイムラグのないコミュニケーションが高い臨場感を維持したまま実現できるのが最大の特徴。2つのディスプレイには、講師及び受講者の映像と、加筆可能な講義資料がそれぞれ出力可能で、無駄な切り替え作業も必要ない。操作はタッチパネル式で、慣れてしまえば技術者の仲介や支援なしに講師や受講者が簡単に操作を行えるなど利便性も高い。
KPIとの実証実験を行ったところ、政策研究大学院大学からは「画質が想像以上に素晴らしく、誰でも簡単に操作できる」と高い評価が寄せられ、同大学の横道清孝副学長も「今後は、今回構築したシステムを活用して、世界の高等教育における遠隔講義システムのデファクト・スタンダードの形成を目指したい」とコメントした。
同大学は、世界各地の行政官等を対象とした教育ニーズに対応するため、2013年に「グローバルリーダー育成センター」を開設、政策プロフェッショナルの養成に取り組んできた。今回、地理的時間的な制約を払拭する目的で遠隔講義システムの採用を決めた。
【写真】写真はイメージ(Cisco社のWEBサイトより)
1/5 自動車部品製造のため最大6,000万バーツを調達
千代田合成
自動車電装部品及び車体部品などを製造する千代田合成(名古屋市)は5日、東部ラヨーン県で展開する同部品等の製造販売事業を推進するため、国際協力銀行との間で4,200万バーツ(約1億5,000万円)を限度とする貸付契約を締結した。中堅中小企業の海外進出を支援する「海外展開支援融資ファシリティ」の一環で、瀬戸信用金庫との協調融資。融資総額は約6,000万バーツ。
1/5 バンコク支店をアユタヤ銀に統合
三菱東京UFJ銀行
三菱東京UFJ銀行(東京都)は5日、UFJバンコク支店の業務を、2013年に買収したアユタヤ銀行(クルンシィ)と統合し、新生アユタヤ銀行としてスタートした。同銀は、タイにおいて約70年の歴史を持ち、タイ商業銀行5位の資産規模と国内600を超える支店を展開している。統合後は、法人営業に強みを持つ三菱東京UFJ銀と多くの個人顧客を抱えるアユタヤ銀が双方の得意とするサービスを生かし、シナジーを図る。
1/7 基板メーカーと合弁会社設立
西華産業
タイ市場で各種基板の需要が増加していることから、機械商社の西華産業(東京都)は7日までに、電子回路基板メーカーのワイケーシー(同)と合弁で、プリント基盤の製造及び販売を目的とした新会社をタイに設立することで合意。2月中の会社設立を目指している。投資委員会(BOI)の認可が条件。同社は2014年4月に中期経営計画「CS2017」を策定。この中で「グローバル戦略の加速」を主目標に掲げた。