週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】注目をピックアップ。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!?
今週は、邦人男性が殺害されたニュースの続報から。
邦人男性殺害事件
元交際相手ら容疑を否認
昨年9月に邦人男性の島戸義則さん(79)が交際相手の女性に殺害された事件で、5日、刑事裁判所は殺害容疑で逮捕した交際相手のポンシャノック・シャイヤパ容疑者(47)と、夫で共犯者のソムシャーイ・ケオバンヤーン容疑者(47)に対し、勾留質問を行った。 容疑者らは容疑を全面的に否認し、弁護士の選任を申し立てた。これを受けて裁判所は、3月9日に改めて勾留質問をした後に証人尋問を行う。(5日=ポスト・トゥデイ)
【写真上】逮捕されたポンシャノック容疑者(WiSE WEEKLY MAGAZINE No.424より)
マルチプルビザ発行へ
外国人観光客の呼び水に
8日、内務省関係者によると、同省が外国人観光客向けに、有効期間中に何度も入国可能なマルチプルビザの発行を検討しているという。同案は、法制委員会を経た後に閣議にかけられ、早ければ中国の旧正月である2月の春節時期までに施行される。同省案のビザは、6ヵ月(2000バーツ)と1年間(3000バーツ)の2種類。タイ旅行代理店協会のシッティワット会長は「タイはリピーターが多いので、大いに好まれるだろう」と話した。(9日=バンコクビズ)
14年の観光収入減
年末年始は回復
首相府のヨンユット・マイヤラーブ広報担当は6日、観光・スポーツ省の「2014年タイ観光収入レポート」を発表した。それによると、観光収入が1.81兆バーツと、目標の2兆バーツを下回り、外国人観光客も2470万人で13年に比べて6.6%減少。昨年上半期の政情不安が影響しているという。 一方、15年の目標は観光収入2.2兆バーツ、観光客数2900万人。昨年12月27日から1月4日までの観光客数は94万7038人で、14年の同時期と比較すると7.2%増加。海外旅行をしたタイ人は47万1435人で、14年と比べ3.04%減少した。(7日=タイラット)
6年連続、医者がトップ
子どもの就きたい職業
スイスの人材派遣大手アデコのタイ現地法人が実施した「子どもが将来なりたい職業調査」によると、最もなりたい職業は6年連続で「医者」がトップとなり、次に軍人、警察と続いた。トップ3以外で人気の高い職業は、スポーツ選手、料理人、芸能人だった。 また、「首相になったら、何をしたい?」との質問に対しては、「国を発展させる」「貧しい人を助ける」「教育をよくする」「国を平和にする」など国を思う子どもが多いことがわかった。そのほか「選べるのなら、どの国で生活をしたい」では、トップがタイで、次に日本、米国の結果となった。(5日=ポスト・トゥデイ)
利用者、前年の4倍
SNSで新年の挨拶
1日、大手通信各社は2014年12月31日夜から2015年1月1日にかけて送られた新年を祝うメッセージに関する調査結果を発表した。 「AIS」の発表によると、SNSを活用して挨拶を行ったユーザーは前年の4倍で、ショートメッセージ(SMS)の利用者は減少していることがわかった。インターネット通信量については、「DTAC」が普段の3倍で、「TRUE」は前年正月時の4倍。最も回線が混雑したのは、12月31日午後7時から0時だった。(2日=ポスト・トゥデイ)
南部テロ、発生減少
2014年は793件
ソンクラーナカリン大学南部テロ事態重視センターは4日、2014年(1月1日〜12月24日)に発生した南部テロ事件数を発表した。それによると、発生件数は、過去11年間で最も少ない793件だったものの、死亡者330人、負傷者663人に上った。タイ南部3県(ヤラー、パッタニー、ナラティワート)や隣接するソンクラー県の一部では2004年1月4日から、イスラム過激派によるテロが頻発したため、タイでは、1月4日を南部テロの始まりの日としている。(4日=ポスト・トゥデイ)