週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】注目をピックアップ。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!?
今週は、タイの政府汚職のニュースから。
2014年は約99億B
タイの政府汚職金額
19日、チュラロンコーン大学のパースック教授は「2014年タイ政府機関の汚職問題に対する国民の意見」と題する調査結果を発表した。
それによると、2014年の汚職に関わる金額は47億300万バーツで、1999年の145億8500万バーツから98億8200万バーツ減少したことがわかった。また、昨年、最も汚職が多かった政府機関は土地局(19億2200万バーツ)で、次に警察(17億9200万バーツ)、国立学校(6億4000万バーツ)、陸運局(1億9000万バーツ)と続いた。同教授は「汚職金額は年々減っている。政府機関が正しくなりつつある」と話す。(19日=タイラット)
2月中旬にも選定
航空機専門工業団地
20日、運輸省のウォラデート副次官は省内で検討が進む航空機・修理工場専門の工業団地について、「チョンブリー県のウータパオ空港、スワンナプーム空港、ナコーンラーチャシーマー空港、ナコムパトム県のカムペンセーンパイロット訓練学校の4ヵ所で設置を検討している」と発表。2月中旬までに1ヵ所に絞り込み、プラチン運輸相に提案するという。(20日=デイリーニュース)
自動車、新税導入
排気ガス量が対象
19日、ニュースサイトのネオナーが「新しい自動車税が導入され、2016年に実施される予定」と報じた。それによると、現行の自動車税は車の排気量と馬力によって税率が決まっているが、新税では排気量と排出ガス量で計算され、3%から40%の税率の8種類あるという。(19日=ネオナー)
登録義務、8月から
プリペイド携帯
21日、国家放送通信委員会のターコーン委員長は、「AIS、TRUE、DTACなど携帯キャリアと話し合い、7月31日までに携帯電話の利用者登録をしなければ、8月1日から使えなくなる」と発表した。他人の番号を使う「なりすまし」などを防ぐのが狙い。登録には、携帯キャリア店頭で、身分証明書やパスポートのコピーが必要となる。現在、プリペイド携帯は9000万番号あるとされ、そのうち登録されているのは160万だという。(22日=マティション)
投票者の税金控除など
選管が10項目の解決案
20日、国家選挙管理委員会は新憲法起草委員会に提出する10項目に及ぶ選挙問題解決案を決定したと発表した。議会解散には内閣による解散勅令後、選管による選挙日の選定。政治空白をなくすために、解散後の首相と内閣については、各省の次官が代行。候補者は郵便やインターネットを使って立候補ができる。また、投票率を上げるために、投票者への税金控除の恩典なども記載されている。(21日=デイリー・ニュース)
2019年に完成予定
バンコクのモノレール
20日、バンコク都のスクムパン知事が「グレーラインのモノレール(ワチャラポン〜タープラ) 第2回国民の意見聴取会」に参加した。そこで、同知事は「環境アセスメントの承認を得たら、第1期のワチャラポン〜トンロー間の工事を着工する。2016年に建設を開始し、2019年に完成予定」と発表。ワチャラポン〜トンロー間は、長さ16㎞、予算240億バーツ。
建設担当者のスラサック・タウィーシン氏は「全工程の総予算は635億バーツ。長さ39.91㎞で、39駅を予定。第1期は地元民の反対もなく、すぐに始められるだろう。これが完成すれば、ピンクライン、イエローライン、オレンジライン、レッドライン、ブルーライン、グリーンラインの6線と接続する」と説明した。(21日=デイリーニュース、タイラット)