【注目のタイニュース/11月21日〜11月27日】

週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!?

タイ政府代表団が訪日
「TPP参加の方向で」

25日〜28日、、ソムキット副首相などタイ政府代表団が訪日。タイ側は副首相を筆頭に、アーコム運輸相、アッシャカー工業相、アピラディ商務相、タイ投資委員会(BOI)のヒランヤー長官のほか、民間企業のトップら30人らが同行した。訪日中、ソムキット副首相は会見を開き、動向が注目される環太平洋経済連携協定(TPP)への参加について「参加する方向で前向きに検討している」と表明。また、同副首相は、日本企業のトップら1000人を前に講演し、外資に対する優遇策を説明するなど、さらなるタイへの投資を求めた。一方、タイ側の各大臣らは、相次いで日本側の閣僚と会談。タイ政府が進める鉄道整備については、日本が支援することで合意し、覚書を締結した。以下、訪日中のタイ政府代表団の動向や発言をまとめる。
■日本からの投資に期待
27日、ソムキット副首相は日本企業の経営者約1000人を前に講演。「タイは日本からの投資を最も重要視している。そのための優遇策を今後も拡大し、投資環境を充実させる」と呼びかけた。続いて、アッシャカー工業相、アーコム運輸相らが相次いで登壇。具体的なタイのインフラ整備や投資優遇策について説明したほか、来年には、日本側の中小企業経営者をタイに招き、ビジネスマッチングを行う意向を示した。
■科学技術分野でMOU
27日、ピシェート科学技術相は、馳浩文部科学相らと会談し、来年早々にもエネルギーと環境を研究する「Japan-ASEANScience,Technologyand Innovation Platform(JASTIP)」や、生産工学の人材育成センターのほか、技術・イノベーションに関する研究センターの設立など、複数のMOUを締結した。
■日タイが鉄道整備協力で覚書締結
26日、、アーコム運輸相と石井国交相が会談。南部経済回廊(カンチャナブリー県〜バンコク〜サケーオ県を経てレムチャバン港)について、日本が沿線の鉄道の改良、整備等に協力をするMOUを締結。その後の会見で、アーコム運輸相は 「来年1月より、日本のJR貨物がカンチャナブリー県からサケーオ県の間で実験走行を行う」と明かした。また、バンコク〜チェンマイ県を結ぶ高速鉄道事業については、来年6月をめどに、日本の高速鉄道技術(新幹線)の導入を前提とした調査・研究結果を踏まえ、その後も協議を進めるとした。
(25日= RoyalThaiGovernment 26日=プラシャシャート 27日=タイラット、マネジャー)


 

パートナー契約締結
カラバオがチェルシーと

タイの栄養ドリンク大手のカラバオ・デンのサティアン・セータシット社長は、英プレミアリーグのチェルシーFCとパートナーシップ契約を結んだと発表した。2016年から3シーズンにわたり、公式トレーニングウェアにロゴが入る。カラバオとしては、今回のパートナーシップをきっかけに、国際市場の拡大を図るのが狙い。サティアン社長は「パートナーに選ばれてうれしい。新市場拡大に必ず役立つだろう」とコメントした。
(26日=ポスト・トゥデイ)


 

クラトン約82万個
バンコク都知事、FBで発表

バンコクのスクムパン知事は26日、自身のフェイスブックページに、ロイクラトン後に回収されたクラトン(灯ろう)の数を発表。今年のクラトンは82万5614個で、そのうちポリスチレン製が7万1027個(8・6%)と、昨年に比べて10%ほど減少したという。
(26日=ネオナー、マティション)


 

ロイクラトンで男性死亡
祭りのロケットを誤射

25日、チェンライ県ウィアンパーパオ署に、ロイクラトン祭りの最中、ロケットが誤射され、男性1人が死亡したと通報が入り、警察は誤って飛ばしたブンシー・シンジャイ容疑者(46)を逮捕した。警察によると、ノンヤーウ寺院で行われたロイクラトン祭りで、ブンシー容疑者は、長さ1メートルのロケットを上空に飛ばそうとしたところ、誤ってアデュン・カムフーさん(55)の胸に命中。すぐに住民らの手によって病院へ搬送したが、死亡が確認された。
(25日=タイラット)


 

東南アジア諸国連合(ASEAN)の首脳会議に出席したプラユット暫定首相が20日、日安倍晋三首相と会談。(20日=Royal Thai Government)

 


 

暴走族70人を逮捕
18歳以下は親に監督責任

南部ソンクラー県ハジャイ署は22日、集団暴走をしていた少年・少女70人を逮捕した。逮捕されたメンバーのうち、18歳以下の45人は、少年審判所に移送される。容疑は、無謀運転及び迷惑行為の罪。3ヵ月以下の懲役または最高1万バーツの罰金が科せられる。ハジャイ署のスラポン大佐は、「18歳以下の容疑者の両親も、子どもの監督責任としてタイの児童憲章に沿って、3ヵ月以下の懲役または3万バーツ以下の罰金が科せられるだろう」と話した。(23日=タイラット)


 

カップルマラソン開催
バレンタインデーに合わせ

スポーツイベント企画会社「アーリー・サンデー・モーニング」は15日、来年2月14日のバレンタインデーにカップル向けのマラソン大会「Run with Me 2016」を開催すると発表した。「愛する人に運動を」がコンセプト。2人で一緒にゴールするとメダルを贈呈し、1人での参加も受け付けるが、1人でゴールしてもメダルはもらうことができない。主催者は「1人でもマラソン中に友だちを作り、一緒にゴールインすればメダルを差し上げます」と話している。ルンピニ公園から午前4時にスタート。3キロ、10キロ、20キロを選ぶことができ、参加申し込みは1月31日まで。
(25日=サヌック)

 


 

バンコクで放火殺人
容疑者「自転車が欲しかった」

バンコク首都圏警察は22日、ユッタナー・オンスワン(26)を放火殺人の容疑で逮捕した。20日、バンコク都内のバンスー区で火災が発生し、アパレル店でパラニー・スンマハーウォンさん(30)が焼死した事件で、警察は放火と断定。その後、防犯カメラから放火現場で自転車を盗むユッタナー容疑者を発見し、バンスー駅付近で逮捕した。同容疑者は「自転車が欲しかっただけ。放火については、自分でも何のためにやったのか覚えていない」と供述している。(23日=タイラット)

 


 

 

25日、チョンブリー県パタヤ市のノンヌット・トロピカルガーデンで行われたロイクラトン祭りで、象が参加者と一緒にクラトンを流した。(26日=マティション)

 

TPP参加に反対多数
「アメリカに勝てない」

商務省国際通商交渉局主催のセミナーに出席した畜産者協会のステープ・ウォンルーン会長は20日、タイが参加に前向き姿勢を表明している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)について、「タイがTPPに参加すれば、アメリカとの一次産業の競争に敗れ、70万戸の農家と畜産業者は倒産するだろう」と政府の姿勢に反対を表明した。また、タマサート大学アセアン研究センターのプラパット・テープシャトリーセンター長は「TPPに参加するメリットは、タイへの外資が増えること。しかし、デメリットは、アメリカが一人勝ち状態となり、ASEANの存在感が縮小。東アジア地域包括的経済連携( RCEP)にも影響を与えるだろう」と話した。さらに、セミナー参加者の大多数の飲食関係者は参加への反対を訴え、同協会のステープ会長は「セミナーでの内容をまとめ、政府に報告書を提出する」としている。(21日=マティション)


 

12月11日にバンコク都内で開催される「Bike for Dad」に参加するため、プラユット暫定首相は24日、閣僚らとリハーサルに参加した。(24日=Royal Thai Government)

 


 

アジア太平洋で最長
スマホでのネット利用

市場調査会社TNSは世界50ヵ国、6万人を対象に、スマートフォンでインターネットを利用する層の調査を実施し、「コネクテッド・ライフ(Connected Life)」と題したリポートにまとめた。それによると、タイのミレニアム世代(16〜30歳)の利用率は、1日平均4・2時間で、世界平均よりも長く、アジア太平洋地域では最も長いことがわかった。ネットを利用する理由については、SNS(88%)が最も多く、次に動画サイト(67%)だった。また、タイ人のスマホ保有は、96%で、前年(80%)から大幅に増加。
(21日=バンコクビズ)


 

若者対象にアンケート実施
暫定首相、政治家人気1位

24日、バンコク大学調査センター「バンコクポール」は、バンコクに住む1193人(15〜25歳)を対象に「若者のロイクラトン(灯ろう流し)」と題して実施した調査結果を発表した。それによると、「一緒にロイクラトンを過ごしたい政治家」の問いに、最も多い68・4 %がプラユット暫定首相を選び、次にインラック前首相(10・8 %)、アピシット元首相(7・6 %)と続いた。また、「実際には誰とロイクラトンを過ごす」では、41・6 %が友人だった。他には28・2 %が両親、24・4 %が恋人と行くと回答した。
(24日=カプック)


 

かぼちゃ泥棒に農家が窮状
「少しだけでも残して」

25日、ターク県のある畑で大量のかぼちゃが盗まれる事件が発生した。畑の所有者であるウッティポン・オーブキッチャルーンチャイさん(31)は、20ライ(1ライ=1600㎡)の畑から出荷直前のかぼちゃがほとんど盗まれ、小さなかぼちゃしか残っていない窮状を訴えた。ウッティポンさんは「卸したかぼちゃの利益で借金10万バーツを返済するつもりだったが、さらに20万バーツの損害になった」と肩を落とす。事件後、畑には大きな立て看板を設置し、「この畑のかぼちゃが泥棒に盗まれました。お願いなので、今度盗む時は、少しだけでも残していってください」と書き込んだ。同県のポップラ署は、複数人による犯行とみて、容疑者の行方を追っている。(25日=タイラット)


 

エイズ患者数
死亡者1万超え

バンコク首都圏庁は1984年〜2015年までのバンコクにおけるエイズ患者の調査結果を発表した。それによると、患者数は現在4万6389人で、生存者は3万6378人、そのうち死亡者は1万11人だった。患者の性別内訳は、男性2・6人に対して女性1人の割合。感染する原因の1位が性交渉によるもので、79・8%に上った。また、2015年1月〜10月の期間において、新たな感染者は535人となり、死亡者は68人で、前年に比べ減少した。12月1日は、世界エイズデーとして、バンコク首都圏庁はHIV患者の減少を呼びかけるキャンペーンを行う予定。(22日=デイリーニュース)


 

「場所代3950Bを払え」
モーターサイ運転手から騙し取る

21日、タイ警察の犯罪抑止課は、警察官と偽り、複数のモーターサイ運転手から、金を騙し取っていたとして、プッティセート・ソイスワン容疑者を恐喝の罪で逮捕した。同容疑者は、バンコク都内の商業施設「エスプラネード」営業するモーターサイの運転手に対し、「営業を続けたければ毎月3950バーツを渡せ」と騙し取っていた疑い。被害者の一人は、「(容疑者は)場所代や電気代など、たくさんの理由をつけてきた。毎月5日に、支払わないと営業させないと脅されていた」と話している。要求内容に不審を抱いたモーターサイ運転手らが、国家平和秩序維持評議会(NCPO)に相談したことから事件が発覚。容疑者は「脅してない。土地の所有者に頼まれただけ」と容疑を否認しているため、警察は土地の所有者に話を聞くなど捜査を続けるという。(21日、23日=タイラット)


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