週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!?
タイにIS関係者が入国
ロシアから情報、警戒強化
3日、イスラム過激派組織(IS)に関係するシリア人が、タイに入国しているとし、政府が治安当局に警戒を強めるよう指示していることが、関係者への取材で判明した。すでに11月27日付けでタイ国家警察庁のサラウット副長官が監視強化を指示。それによると、ISに関連するシリア人10人が、10月15日〜31日の間にタイへ入国し、そのうち、パタヤに4人、プーケットに2人、バンコクへ2人が向かったことがわかっている。残り2人については不明。情報は、ロシア連邦保安庁(FSB)からタイ国家治安委員会(NSC)にもたらされたという。ナットーン・プロスントーン入国移民局指揮官は、「10月1日以降にタイへ入国した400人のシリア人を調査したが、皆60日間の観光ビザ入国。現在のところ異常はない」と話している。(4日=タイラット)
国外で新たに2人を拘束
バンコク爆弾テロ犯
3日、タイ国家警察庁のシーワラー・ランシプラームクン副長官は、8月にバンコクで起きた爆弾テロで、タイ人と外国人容疑者の2人の身柄を国外で拘束したと発表した。現在は、同容疑者の身柄引き渡しに向けた手続きを進めているという。詳細については、国際関係と国内安全保障法を理由に明らかにされていないが、警察筋の話では、身柄を拘束されたのは、タイ人のワンナー・スアンサン容疑者とトルコ人の夫、エムラ・ダウートグルー容疑者。2人は、 爆弾物を所持する罪で拘束されたという。(3日=マティション)
廃止案を白紙撤回
サパーンタクシン駅
日、バンコク首都圏のアモーン・キッチャウェーンクン副知事はBTSサパーンタクシン駅の複線プロジェクトについて発表。当初予定していた同駅の廃止案を白紙に戻し、サトーン橋の両側1mを拡張。新たなホームを設置して複線化に対応する。12月内で詳細をまとめ、地方国道局と運輸省に提出し、承認を目指す。(3日=タイラット)
相続税、来年2月1日から
対象は1億B以上資産の5%
2日、相続税が来年2月1日から実施されることが、国税局への取材で明らかになった。導入される同税は、1億バーツ以上の資産が対象で、血縁者に資産を相続する場合の税率は5%、血縁関係ではない場合は同10%が課せられる。対象資産は、預金、株式、不動産、自動車、金融商品の5つ。一方、実施前に財産の所有者が死亡した場合は、相続人が死亡者の夫婦、宗教・教育・公益事業を目的に相続する場合は対象外となる。さらに相続人は5年間の分割払いが可能。ただ、納税期限内に税の申告を済まさないと税と同額の罰金が課せられるほか、 申告内容に虚偽があった場合は未申告分の0・5%を追徴課税される。(3日=デイリーニュース)
「2度もサッシ盗まれた」
警察動かず、マスコミに訴える
29日、ノンタブリー県のムアントンターニーにオフィスビルを所有するアロンコーンさんは「所有する3つのビルのサッシが盗まれた」と報道各社に訴えていることがわかった。同氏によれば、9階建のオフィスビルを購入した直後に、何者かにビルの窓枠サッシを2度も盗まれ困っているという。設置した防犯カメラには、2組がオートバイで乗りつけ、窓枠を盗んでいるのが映っていた。「すぐに警察に届け出たが、相手にしてくれないため報道各社に連絡した」と話している。(30日=デイリーニュース)
盗難部品横流し
28日、チェンマイ県第5管区地方警察本部のタニッサック中将は、盗んだ車の部品を取り外して転売していたとして、自動車部品販売店を営むアヌソーン・せーリウ容疑者(27)と共犯者計6人を窃盗などの罪で逮捕したと発表した。犯人らは、ローンが払えなくなった車や盗難車の部品だけを取り外し、転売していた疑い。同容疑者は「これまで1年2ヵ月間で約200台の部品を転売してきた」と容疑を認めている。(28日=タイラット)
コンドーム配布ヵ所を設置
1131ヵ所で無償提供
世界エイズデーの1日、バンコク都のプッサディー・タームタイ副知事は「HIV感染者を減らす運動」として、都内1131ヵ所にコンドームを無償で配るコンドーム・ポイントの設置を明らかにした。感染者のうち79%が無防備な性交渉が原因だとされている。具体的には、保健所122ヵ所、健康センター873ヵ所、区役所50ヵ所、首都圏警察署30ヵ所とし、残りは、モーターサイ乗り場や学校などで無償提供する。(2日=デイリーニュース)
3人を傷害容疑で逮捕
タクシー運転手ら夫婦暴行
29日、警察はミャンマー国籍の夫婦を暴行したとして、タクシー運転手ら3人を傷害容疑で逮捕したと発表した。警察によると、28日午前5時過ぎ、被害者のタンスー・オンさん(30)と妻のイイモーさん(22)は、サムットプラーカーン県に行くため、ランシットでタクシーに乗車。しばらく走ると、タクシー運転手は、車を停めて、知人と思われる男性2人を同乗させると、人気のないところで、タンスーさんだけを降車させ、同乗した2人とともに暴行。命の危険を感じたタンスーさんは、気絶したと思わせ、タクシーが走り出した後に、近くの警察署に駆け込んだ。妻のイイモーさんは、犯人らの自宅と思われるアパートに連れて行かれたが、大声を出したところ、再び車に乗せられドンムアン周辺で降ろされたという。その後、近くの工事現場の作業員に助けを求め、警察に保護された。(29日=タイラット、ポスト・トゥデイ)
免許取り消し4人
タクシー違反減らず
タイ運輸省陸運局は、乗車拒否やメーターを使わず料金を交渉するタクシーに対して、監視を強化する。今後、監視時間を午後4時半から10時までとし、人員を増強。新たに4ヵ所のショッピングセンターに防犯カメラを設置する。同局は、ラチャプラソン交差点周辺のショッピングセンターで調査を実施(3月24日〜11月27日)。1283人のタクシー運転手がなんらかの不正行為を行っていた。そのうち、325人が免許不携帯、205人が乗車拒否、158人がメーター未使用で摘発され、うち4人を免許取り消し処分とした。同局のサニット・プロムウォン局長は「乗客拒否をしたタクシー運転手は、即免許取り消しとする」と話した。(29日=タイラット)
違反20ヵ所に罰金
禁煙エリアに標識なし
ムックダーハーン県庁公衆衛生課の職員であるサンヤー・トゥラボディー氏(59)は27日、ナーン県のムアンナーン署に、禁煙エリアの標識を設置していない役所が20ヵ所あると訴え、警察は、それぞれに200バーツの罰金を科した。1992年に施行された非喫煙者健康保護法では、禁煙エリアに標識を設置することが義務付けられている。(27日=タイラット)
国際ローミングを値下げ
日本とタイの通信各社が合意
30日、国家放送通信委員会(NBTC)のセータポン・マリスワン副委員長は、タイ通信会社AIS、dtac、True Move Hの3社と日本の通信会社NTTドコモ、ソフトバンク、KDDIらが会談し、国際ローミング料金を値下げることで合意したと発表した。11月30〜12月2日に日本で開かれていた第13回ITU「世界電気通信/ICT指標シンポジウム(WTIS)」での会談で決定した。同氏は「今後、10〜72%まで安くなる可能性がある。来年には実施する見込み」と話した。
(30日=ネオナー)
高まる冬の北海道人気
今年も好調、タイ人訪日観光
地元紙プラシャシャートのインタビューに応じた旅行会社ゴー・ホリデイのタナポン・シーワラタナポーン専務取締役は「タイ人の年末の日本旅行はまだまだ増加傾向。現在の予約数は販売ツアー90〜95%ほど。当初は不景気で売り上げが減少するとみられていたが、結果的に今年も昨年と変わらず盛況だ」と明かした 。毎年、この時期の人気は、紅葉鑑賞ツアーで、価格は3万〜5万バーツ。人気都市は京都、奈良、高山、日光、仙台。また、年末年始のツアーは、4万〜7万バーツの価格帯が多く、人気観光地は、北海道、大阪、京都、奈良、高山、白川郷など。同氏は「北海道は寒いが雪を見たいタイ人が多い」と話している。(30日=プラシャシャート)
20年、日本人200万人
訪タイ観光で800億B目指す
訪日していたタイ政府訪問団は27日、日本貿易振興機構(JETRO)、日本旅行業協会(JATA)、テレビ朝日らと、観光振興に関する了解覚書(MOU)を締結した。会談中、タイ国政府観光庁(TAT)のユッタサック・スパソーン長官は、「現在、訪タイ日本人観光客は年間130万人で、2020年までに200万人を目指し、観光収入は800億バーツに達する」と話した。今後は、タイ料理やスポーツ、健康、ゴルフに注力するとし、食を担当する観光大使にコカレストランの小島由夫社長、ゴルフ担当として日本プロゴルフ協会の森静雄元会長をそれぞれ任命した。タイ国政府観光庁のシスダー・ワナピンヨーサック氏によると、タイを訪れる日本人観光客の80%がリピーターで、平均宿泊日数は1人あたり7・4日、旅費は1日当たり約5000バーツ。14年の訪タイ日本人による観光収入は485億バーツ。
(28日=バンコクビズ)
チェンライで桜の苗木植樹
群馬県から150本が寄贈
1日、チェンライ県チェンライ市のパヤオ大学構内で群馬県の団体から寄贈された桜の苗木150本の植樹祭が行われた。ワンシャイ市長は「日本から多くの桜の苗木を送ってもらっている。去年は1000本、今年は今回の150本のほかに、450本も送られた。数年後にはたくさんの桜が咲くだろう。それが楽しみ 」と語った。(1日=マネジャー)
ドンムアン空港〜都心バス
一律一人150バーツ
27日、タイ空港公社(AOT)のニティナイ社長は、ドンムアン空港とバンコク都内のプルンチット・ルンピニ公園とカオサン通りを結ぶリムジンバス(AirPort LimoBus Express)2路線の運行を開始したと発表した。料金は両路線ともに150バーツ。AOTは、開始にあたり33席の新型バス車両を調達。運行時間は、空港から9時半〜24時。都内から空港行きは、4時〜20時半まで。各車両では無料Wi-Fiサービスが提供される。(27日=タイラット)
保護観察中の出家を禁止
寺側に身元確認強化を依頼
30日、法務省矯正局のナラット局長は、保護観察中の出家を禁止する覚書(MOU)を国家仏教事務局と締結したと発表。現在、タイ国内には刑務所を仮釈放されるなどして保護観察中者は約30万人いるが、そのうち4万人が再犯した後に出家し、寺で身を隠すことが社会問題化していた。同局長は「局としても、保護観察中の人間の情報を寺に送付するとともに、出家の際に経歴を調べるよう、仏教事務局にお願いした」という。(30日=マティション)
タイ最も低い
大気汚染指数
バンコク首都圏庁のベンサイ・ギーヤパット氏は30日、ホテル予約サイトのAirport Parking and Hotels(APH)が世界28ヵ国を対象に実施した大気汚染指数調査の結果、タイは最も大気汚染指数が少なかったと発表した。最悪レベルだったのが北京で、次にドバイと続いた。同氏は「バンコク都内の緑地化が功を奏した。今後も、さまざまな施策を実施する」と話した。
(1日=タイラット)