【注目のタイニュース/12月5日〜12月11日】

週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!?

エカマイの文房具店で火災
窃盗犯が自ら放火し逮捕

警察は、バンコク都内のBTSエカマイ駅近くの文房具店「スックサーパンパーニット」で9日発生した火災で、店内でやけどを負い、手当を受けていたスパックトラーポーン・ウォンスワン容疑者(36)を 放火と窃盗の疑いで逮捕した。消防士によると、火災現場で同容疑者を発見。その後、警察が関係者でもない同容疑者が店内にいたことを不審に思い、事情を聞いたところ、「閉店前に侵入し、寄付金箱を盗んだ後、出れなくなったので、火災を起こせば人が来ると思ったが、予想以上に火が大きくなった」と自供し、逮捕に至った。同容疑者は、7ヵ月前に刑務所を出所したばかり で、これまでラップラオ区のスン寺院やウェーターニー病院のほか、ショッピングセンターなどに設置されている寄付 金箱を狙い、窃盗を繰り返していた。(10日=コムチャットルック)


 

2016の成長ビジネス
トップはサプリメント関連

8日、トゥラキット・バンディット大学のギアットアナン・ルアンゲオ博士は、タイの中小企業(SME)580社を対象に行った調査結果を発表。注目は「2016年の成長ビジネス予測」で、同博士によると、来年 最も成長が期待されるビジネスキーワードは、トップがサプリメント、次に格安ホテル、格安航空会 社(LCC)、スポーツ関連のEコーマス、エコツーリズム、英語学校、自転車と部品 、健康サービス、スマートフォン向けアプリ、短距離運送と続いた。(9日=マネジャー)


 

タイの大学で初
太陽光発電所を公開

1日、中部ピッサヌローク県のナレースワン大学で、タイの大学として初の太陽光発電所が初公開された。これによって、同大学の消費電力を年間 メガワット、金額にして310万バーツ削減できるという。同大学のスジン・チナヨン大学長は「タイの大学に導入した初の太陽光発電所で、大学内電力を自分たちで賄えることは画期的だ」と語った。(9日=マティション)


 

タイの株長者番付
BGH オーナーがトップ

9日、個人が所有するタイ証券取引所(SET)上場株式の時価(調査時点)を、チュラロンコーン大学商業会計学部とタイの金融雑誌が調査した「2015年版タイの株長者番付」 が発表された。それによると 、所有する株の時価総額が最も高かったのは、バンコク病院(BGH)のプラサート・プラサートンオーソット氏。保有株資産の時価総額は623億6518万バーツで、3年連続トップとなった。次に不動産開発会社プルクサー・リウィチットポンパン氏が、同352億8009万バーツだった。また、一族別長者番付でも、プラサートンオーソット家が、2年連続トップのチラティワット家(セントラル・グループ)を抜き、同880億8634万バーツで1位となった。(10日=ネオナー)


 

大学生の賭博事情
学生ローン使い込み中退も

ラムカムヘン大学マスコミュニケーション学部のスラシャイ・シューパカー博士が、2012年〜13年の2年間の調査を元に「高等教育とギャンブル」と題した研究成果を発表。調査は8大学を対象に行った。それによると、約50万人の学生がギャンブルの経験があり 、最も人気なのがサッカー賭博で、次にトランプだった。ある女子大生は、学資ローンを使い込んでしまい退学。また、多くの職員らも混じっていることも判明した。さらに、警察が大学近郊の賭博場を捜査したところ、大量のATMカードを発見。賭博場関係者は「賭ける前にカードを預かり、手元の現金がなくなった際は、すぐにATMから現金を引き出させていた」と供述しているという。(8日=バンコクビズ)


 

ネット詐欺増で警笛
ユーザー半数が個人情報開示

情報技術・通信省の電子取引開発機構(ETDA)によると、タイ人のSNS利用者の45.8%が自身の誕生日や連絡先といった個人情報を掲載し、70.7%が写真を載せていることがわかった。また、そのうち、36.4%が、個人情報を規制せずにオープンアクセスを許可しているという。ETDAでは、SNS上でのネット詐欺やデータを破壊する行為が増えているとし、個人情報の開示について警笛を鳴らしている。(9日=プラシャシャート)


 

タイは世界8位
不正な国外資金移動

国境を越えた不正な資金移動の撲滅に取り組む米民間研究機関「グローバル・フィナンシャル・インテグリティー(GFI)」によると、2004〜13年のタイからの不正な国外送金(資本移動)の平均額は191億米ドル(約6860億バーツ)で、世界8位(東南アジア2位)だとわかった。トップは、中国で1390億米ドル(約5兆バーツ)、次にロシアの1040億米ドル(約3・7兆バーツ)、メキシコ520億米ドル(約1・86兆バーツ)。また、2013年のタイの不正な国外送金は329億米ドル(約1・1兆バーツ)で、04年の71億1300万米ドル(約2550億バーツ)に比べ、大幅に増えていることが判明。さらに、04〜13年の請求書の偽造による資金移動は、4560億米ドル(約16兆バーツ)に上るとみられている。(10日=ポスト・トゥデイ)


 

 

4日、インパクトアリーナにて、“タイ環境の日”として行われたイベントで、プラユット暫定首相がリサイクル素材の服を着たモデルたちを激励した。(5日=タイラット)

 

ASEANパラゲーム閉幕
タイ、通算6回目の総合トップ

9日、シンガポールで開催(12月3日〜9日)されていた第8回ASEANパラゲーム(APG)が閉幕。参加10ヵ国中、タイは金95個、銀76個、銅79個を獲得し、総合1位となった。タイの総合トップは通算6回目。総合2位以下の順位は次の通り。インドネシア、マレーシア、ベトナム、シンガポール、ミャンマー、フィリピン、ブルネイ、カンボジア、ラオス。同ゲームは、2年に一度開かれる、東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国が参加する障害者のスポーツの祭典で、15種類のスポーツで争われる。次回2017年の開催国はマレーシア。(9日=ポスト・トゥデイ)


 

都内7ヵ所にトンネル
冠水問題解決のため

バンコク首都圏庁排水・下水局は、バンコクで起こる冠水問題の解決のため、7ヵ所の排水用トンネルを建設する。集中豪雨時にあふれた水をチャオプラヤー川に排水するのが狙い。予算は220億バーツを見込んでいる。(10日=プラシャシャート)


 

「IS関わりある」で拘束
4人の在タイシリア人

6日、タイ警察のサーニット中将は「過激派組織のイスラム国(IS)と関わりがあると思われる3人のシリア人男性を拘束し、バンコク都内ルンピニ署で取り調べをした」と発表した。取り調べには、在タイロシア大使も加わったという。拘束された3人は、スクンビット周辺で歌手として働く 、アブデュン・アーシス・アールック氏(44)、タイ人女性と結婚し、自営業のナーファウ・ハッサン氏(34)、ムヤッド・ハヤティ氏(29)で、アブデュン氏はビザが切れていたことが判明しただけで、ほか2人はISとの関係性は薄いとし、釈放された。また、東北部チャイヤプーム県でも、地元警察がシリア人男性のハーコフ・カスサービアン氏(57)を拘束するも、ISとの関係性はないとし、釈放されている。一方、ロシアからのISについての情報が公開されたことについて警察は「機密書類を公開した人物を探している。見つかれば処罰されるだろう」と話した。(7、8日=タイラット)


 

元警官を複数容疑で逮捕
一時は出家、ウソのFBで寄付金

バンコク首都圏トンロー警察署は5日、詐欺及び窃盗、公文書偽造の罪で、元警察官のラウィパース・ラウィパースニティクン容疑者(37)を逮捕したと発表した。2006年に窃盗と公文書偽造で逮捕状が出ていた同容疑者は、出家し、寺に身を潜めていたが、14年に還俗。その後、フェイスブック上で「食肉 処理場から牛を取り戻す」と寄付金(タンブン)を募り、1日数万バーツを得ていた。同容疑者は、集めた金で、高級自動車や高級コンドミニアムを購入していたという。警察は余罪があるとして捜査を続けている。(6日=タイラット)


5日、プミポン国王の誕生日と健康を祝うため、サイアムパラゴンに多くの人が集まり、ろうそくを持ち願いを込めた。(6日=タイラット)

5日、プミポン国王の誕生日と健康を祝うため、サイアムパラゴンに多くの人が集まり、ろうそくを持ち願いを込めた。(6日=タイラット)


 

署名20万以上
上野動物園、象のはな子

タイのSNSで、上野動物園の象「はな子」を日本の象保護センターに移送させる署名活動が行われ、8日現在で20万6680人の署名が集まっている。発端は、タイ人が上野動物園を訪れた際に撮影した写真を、自身のSNSに「はな子が寂しそう」と投稿。共感した人たちが、署名活動を展開し、またたく間に拡がった。はな子は日本最高齢の68歳の象で、戦後の1949年、タイから贈られた。タイの象保護センターのソライダー氏は「はな子は、高齢なので海外移送に耐えられる体力はなく、タイへ戻せない。日本の象保護センターに移ってほしい」とコメントした。(8日=カプック)


 

タイの子どもの疑問
油井さんがISSで実験

タイ国立科学技術開発庁( NSTDA )のグリッチャイ・ソムサマーン氏は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と協力して、世界の子どもたちから寄せられた宇宙実験「2015 Try Zero-G」を行ったと発表。タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナムなどのアジア太平洋地域の子どもたちから寄せられた実験が、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士、油井亀美也さんの手で行われた。タイからは「宇宙で水彩画を描けるのか」「宇宙で風を作り出すことができるのか」の2つの実験が採用され、実験の様子は、フェイスブック「JaxaThailand」で視聴できる。(5日=ポスト・トゥデイ)


 

12月節水対策を実施
深夜に水圧低下

首都圏水道公社(MWA)のタナサック・ワタナターナ総裁は、昨年に比べ、首都圏の水がめであるダムの貯水量が少ないことから、12月から水道の水圧を弱める節水対策を実施すると発表した。同総裁は「乾季の水不足が懸念される。水圧を弱めるのは深夜(午後11時〜午前5時)なので、国民の生活には影響は与えないだろう」と話した。(5日=タイラット)


 

25日、オープン
ドンムアン第2ターミナル

タイ空港公社(AOT)のニティナイ・シリサマッタカーン社長は、25〜26日のクリスマス時期の混雑を回避するため、ドンムアン空港の第2旅客ターミナルビルをソフトオープンすると発表した。グランドオープンは来年1月を予定。AOTのプラソン・プーンタネート会長は「年末年始にドンムアン空港の利用客は一日、平均13万人以上に上る」と予測している。第2ターミナルの年間利用客許容数は1150万人で、第1ターミナル(同1850万人)と併せると同3000万人となる。(7日=デイリーニュース)


 

1月22日~24日に行われる「ジャパンエキスポ」に参加するAKB48の(右から)茂木忍、小嶋菜月、野澤玲奈の3人が来タイし、メディアの前で挨拶した。(9日=編集部)

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