【注目のタイニュース/7月18日〜24日】バムルンラード病院でMERS緊急医療セミナー 他

週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】注目をピックアップ。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!? 今週は、MERS緊急医療セミナーのニュースから。

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MERS緊急医療セミナー
バムルンラード病院で

7月21日、バムルンラード・インターナショナル病院で「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルス感染症に関する緊急医療セミナー」が開催された。6月18日、タイ初のMERS感染者が発生し、7月2日に完全収束させた同院のMERSへの取り組みや感染症予防策などを報告した。
感染症医療の権威モンデート・スークプラニー医師は、タイでMERSの感染拡大を防ぐことができた理由として、韓国の前例を受けて対策を十分に講じることができた点、同院の円滑なスタッフ体制で患者を迅速に隔離・搬送し、院内感染を防いだ点などを挙げた。また、タイの高温多湿な環境がMERSウィルスの増殖に適さなかった点も幸いしたという。MERS感染を防ぐには、中東・韓国など流行地域への渡航をひかえ、マスク着用や手洗い、感染者との接触を避けることが重要。タイ国民健康省MERSホットライン1422も活用してほしいと述べた。
同医師は「タイでMERSを完全に封じ込むことができました。安心して同院をご利用ください」と話した。(編集部)


 

交通関連法規を見直しへ
AEC発足を受けて

年末に迫ったAEC(ASEAN経済共同体)の発足を前に、交通警察本部のウット・リパタパンロップ大将は20日、加盟各国からの自動車の流入量が今後、増えていくと予想されることから交通関連法規の見直しを行う考えを示した。自動車の走行はタイでは左側通行だが、他の国は右側通行。規制や表示なども異なる。また、罰則に著しい開きがないかなども検証する。
8月からは交通違反切符に英語の表記も加えるほか、交通警察官に対しタブレット端末などに搭載された通訳アプリの使用方法を説明する場なども設けるという。(21日=タイラット)


 

同性愛者と偽り女性に暴行
53歳のタイ人男を逮捕

首都圏警察本部は21日、性的暴行未遂の疑いでタイ人のソンティシャイ・ユースパーブ容疑者(53)を逮捕した。今月7日、都内の商業施設でタイ人女性をモデルのスカウトなどを偽ってホテルに連れ込み、性的暴行しようとした疑い。女性は逃走し無事だった。
警察本部のシーワラー・ランシプラームクン中将によると、ソンティシャイ容疑者はデパートなどで女性を物色。気に入った容姿の女性が現れると、自分はモデルのスカウトだが、同性愛者で女性には興味がないと偽ったうえ、連れ込んだホテルでスリーサイズのチェックと称し、性的暴行を繰り返していたという。
被害者は100人以上とみられる。別の事件で服役し、今年4月に出所したばかりだった。(22日=タイラット)


 

133ヵ所で道路陥没
干ばつが原因

運輸省地方国道局のプラサック・バンドゥナーク副局長は21日、干ばつが原因とみられる道路の陥没事故が同日現在、36の路線で計133ヵ所、距離にして16・258㎞に達したことを明らかにした。パトゥムターニー県での被害が最も大きいといい、他にもスパンブリー、サラブリー、アーントーン、アユタヤ、ノンタブリー、ロッブリーの6県で被害が確認されている。
運河に沿って走る国道などでは、水の圧力で地盤が支えられている。このため干ばつにより水圧が低くなると地盤が崩れ、道路が陥没するのだという。地方国道局では、陥没した道路を修繕するために次年度7億バーツの予算を計上することを決めた。今後、運河沿いの道路について交通規制を実施する計画もあるという。(22日=バンコクビズ)


 

3ヵ国越境バスが運行へ
ラオス経由ベトナム

長距離バス事業を手掛けるタイ国営トランスポート(ボーコーソー)のノッパラット・カールンヤワニット社長代行は20日、タイからラオスを経由し、ベトナムを結ぶ新路線の運行を目指す考えを示した。今月中にも3ヵ国の運輸当局が了解覚書(MOU)を結ぶ見通し。
新たな越境バス網は、タイ東北部ナコンパノム県からラオス中南部カムムアン県ターケーク郡を経て、ベトナム中北部ハティン省を結ぶルート。これまでトランスポート社は、タイ~ラオス間を12路線、タイ~カンボジア間を2路線運行してきたが、3ヵ国間の直行路線はなかった。(20日=タイラット)


 

塩水混入問題は解決
降雨と放水のおかげ?

首都圏水道公社(MWA)のタナサック・ワッタナターナ総裁は20日、バンコク首都圏の水道水に塩水が混入した問題について、河川の水量低下による海水の流入が原因だとした上で、ここ数日の降雨とダムからの放水により事態は改善していくとの見通しを示した。ただ、塩水の混入が避けられたとしても干ばつに変化はなく、節水をするよう呼びかけている。(21日=ポスト・トゥデイ)


 

県がダンピング調査へ
プーケット部屋数増が原因

プーケット県のニシット・チャンソムウォン知事は20日、低迷する県内観光業について言及し、昨年と比べて改善の方向にあるものの、ホテルの部屋数が増えたため不当廉売(ダンピング)が起こっていることを明らかにした。そのうえで知事は、他人の名前を使うなど架空名義によるホテル運営会社の林立が原因の一端だとして、商務省と了解覚書(MOU)を交わし、会社登記の手続きを厳格化していくほか、設立済の会社についても検証していく方針だ。(21日=プラシャシャート)


 

米同性愛者へ子の引渡拒否
代理出産のタイ人女性

米国に住む同性愛の男性カップルが、タイ人女性に代理出産を依頼したところ出産後に子どもの引き渡しの署名を拒否されたとして、インターネット上で引き渡しの署名を求める運動を続けている。「カルメンを彼女の家族の元に」と題するホームページ上では、2万5000の賛同者を集める署名活動も行われ、既に目標の90%を超える賛同者が署名を済ませた。
男性らは今年1月、生まれたばかりの女児「カルメンちゃん」を引き取り、署名を求めるために代理出産を依頼したタイ人女性を訪問。ところが、二人が同性愛者だと知ると、女性は一転してサインを拒否。以来、男性らは米国に帰国することもできずに膠着状態が続いている。
男性側は「契約を交わし、取次をしたエージェントを通じてお金も十分に支払った。タイ人女性が今後もカルメンと会いたいのなら受け入れる」などと話しているというが、女性は一切応じていない。インターネット上には賛否両論、さまざまな意見が投稿されている。(20日=ネオナー)


 

工業団地で水不足深刻
サラブリー県であと2ヵ月

懸念される干ばつ被害を前に、タイ工業団地公社のウィーラポン・シャイプーム社長は21日、タイ中部にある工業団地の水事情について説明した。それによると、最も深刻な事態となっているのはバンコク北東サラブリー県のノンケー工業団地。域内には食品工場などが多数入居するが、水不足が深刻となっており、現在の貯水量約50万㎥では2ヵ月しかもたない。
バンコク近郊にある各工業団地でも徐々に干ばつの影響が広がっている。 首都圏水道公社と地方水道公社が水を供給しているが、今以上に必要量が増した場合は地下水を利用しなければならないという。このため工業団地公社は天然資源・環境省に対し、取水の申請を既に済ましたことを明らかにした。
一方、アユタヤ県にあるバンパイン、ハイテク(バーンワー)、サハラッタナナコーンの3つの工業団地ではチャオプラヤー川から直接取水しているため、現時点での問題は発生していない。また、東部チョンブリー県やラヨーン県の工業団地やその他の工業団地でも貯水量は平年並みで、ウィーラポン社長は「心配はないと思う」と話した。(18日=タイラット、19〜22日=ターンセットギット)


 

全手荷物検査実施で大混乱
運用3日で元の体制に

バンコク北郊のドンムアン空港で、17日からチェックイン前にすべての手荷物のエックス線検査を義務付けたところ大混乱となり、空港当局は3日後の20日の始発便から従前と同様に受託手荷物の検査だけに留める運用に変更した。機内持ち込み手荷物はチェックイン後の保安検査場で検査を行う。
タイ空港株式会社(AOT)のニティナイ・シリサマッタカーン社長によると、航空事業の安全体制に不備があると国際民間航空機関(ICAO)から指摘を受けたタイ運輸省民間航空局が、是正措置の一貫として検査方法の変更を指示してきたという。
空港係官はドンムアン空港においては、国際線は3時間半前に、国内線でも2時間半前に到着するよう呼びかけたが、乗客から激しい反発が起こり、結局、運用3日で見直しとなった。(20日=マティション、プラシャシャート)


 

女性囚人たちにヨガケア
健康・精神状態が改善

刑務所に収容されている女性囚人を対象に、ヨガを通じた健康と精神面でのケアを続けている大学の研究グループが、8月12日のシリキット王妃誕生日(母の日)を祝し、女性囚人550人によるパフォーマンスを実施する計画だ。
ケアを行っているのは、ラジャマンカラ大学タンヤブリー校建築学部の研究グループ。ラチャブリー県の刑務所に収容されている女性囚人を対象に3年前からヨガを通じた健康支援活動を行ってきた。(19日=タイラット)


 

車中目隠しで2時間
妻に縛られた男性を発見

バンコク西部ラチャブリー県で17日、2時間以上もエンジンをかけたまま停車している自動車を近所の人が見つけ、警察に届けた。県警察が調べたところ、中からは目をマスクで覆われ、両腕をチェーンで縛られた男性一人を発見。男性はチュンラディット・チャンタラックさん(45)で、けがなどはない。
県警察のスギット・タンチャルーン中尉によると、チュンラディットさんは同日午後、妻(40)とともに現場に到着。妻は用事があると言って降りようとした際に目隠しをされ、両腕をチェーンで縛られたのだという。しばらくして妻が戻ってきたため事情を聞いたところ、「占い師のところに行ったが、それを言うと夫に注意されると思ったので腕を縛った」などと説明したという。(17日=タイラット)


 

3年後、概ねデジタル化

国家放送通信委員会のターコーン・タンタシット委員長は17日、放送各局のデジタルテレビ放送への移行状況について説明した。それによると、タイPBSは年内に、チャンネル5は2017年中に、NBTとチャンネル9はともに18年中に、それぞれデジタル放送に切り替わる。チャンネル3は20年まで、同7は23年までアナログ放送の権利が残っているが、前倒しができないか検討を進めているという。(18日=マティション)

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