週刊ワイズで取り上げた【タイローカルニュース】注目をピックアップ。これさえ読めば、タイの“今”がわかる!? 今週は、新1000B紙幣がお目見えのニュースから。
新1000B紙幣がお目見え
裏面にラマ5世の肖像画
タイ中央銀行のプラサーン・トライラットウォラグン総裁は16日、新しい1000バーツ紙幣の市場への流通を21日から開始すると発表した。通算16番目となる新紙幣は、表面にラマ9世のプーミポン・アドゥンラヤデート国王、裏面にはラマ5世のチュラチョームクラオ国王の肖像画をそれぞれデザイン。両面ともラマ9世だった現行紙幣から改める。偽造防止のため、視力の弱い人でも安心して使用ができるよう新技術を採用するという。サイズは従来と同じ幅72ミリ、長さ162ミリ。(17日=プラシャシャート)
搭乗券の変更を受付
爆発事件を受けて
バンコクで発生した爆発事件を受けて、タイ国際航空は18日、8月18日よりも前に購入した8月18日~9月18日搭乗の航空券について、1回に限って無料で予約の変更を受け付けると発表した。ただし9月18日を過ぎての搭乗はできない。
詳細については、タイ航空のコールセンター 02―356―1111もしくは、www.thaiairways.comで確認することができる。(18日=タイラット)
社会保険料滞納で法改正
延滞料の追徴制度を導入
改正社会保険法が10月20日から施行されるのを受けて、社会保険事務局のゴーウィット・サッチャウィセート副事務局長は、全国に約40万ある事業所が滞納している社会保険料の総額が約30億バーツに達することを明らかにした。バンコクやサムットサーコーン、ナコーンパトム両県など首都圏だけでも6000~7000の事業所が滞納を続けているという。改正法では、毎月の期限までに納付がなかった場合は、納付額の2%を延滞料として追徴する。(17日=プラシャシャート)
タイ国産装甲車開発へ
日本人研究者との協力も
国防省傘下、防衛技術研究所のソムポン・ムックダーサクン所長は16日、国産装甲車の開発に向けて研究を進めていることを明らかにした。早ければ来年中にも一定の結果が出るとしている。タイはこれまでアメリカ、ドイツ、中国、イスラエルなどから装甲車の完成品を購入してきた。国産化によって、装備予算の半額程度を節減できるとしている。
研究開発は、同研究所とタイの自動車関連企業が共同で行っている。日本人研究者も関心を示しているといい、サスペンションパーツの分野で技術協力が実現する可能性があるとしている。国産化が成功した場合は、周辺諸国への売り込みも図る。(17日=ポスト・トゥデイ)
トゥクトゥク登録実施へ
限定814台
運輸省陸運局のティラポン・ロードプラセート局長は17日、3輪自動車トゥクトゥクの正確な運行状況を把握するため、未登録の車両について、8月28日に限って登録を受け付けると発表した。現在、タイでは2万379台、バンコクだけでも8979台のトゥクトゥクが陸運局に登録されているが、新規受付は行っていない。このため、登録をしないまま違法に運行している車両があるとして、かねてから指摘をされてきた。
今回、登録ができるのは、バンコク都と、ナコーンパトム、ノンタブリー、パトゥムターニー、サムットサーコーン、サムットプラーカーンの5県に住む3輪自動車運転免許保持者で、受け付けるのは814台まで。希望者が多かった場合は、抽選で決めるという。(18日=タイラット)
8月1日から義務化
携帯1770万件未登録
19日、国家放送通信委員会のターコーン委員長は、8月1日から義務付けされた携帯電話のプリペイド(前払い)サービスの利用者情報登録で、7月31日までに登録が終わっていない番号が1770万件あると発表した。未登録の番号は、電話に出ることはできても、かけることはできない。通信キャリア別では、AIS920万件、Dtac550万件、truemove300万件。ターコーン委員長は「未登録の番号のうち420万件は、よく使われている。(19日=ポスト・トゥデイ)
初の内閣改造案を発表
副首相に元タクシン派閣僚
国家平和秩序評議会議長(NCPO)を務めるプラユット暫定首相は、18日までに内閣改造計画案を取りまとめ、プミポン国王に上奏し、20日、発足した。今回の改造は、陰りが見え始めた経済情勢や輸出などへの対応が不十分と指摘されていた閣僚の交代が主な目的。改造を機に求心力を高めたい考えだ。
新しい経済担当副首相に第1次タクシン内閣で副首相兼財務相を務めたソムキット・チャトゥシーピタックNCPO顧問を起用。財務相にはサイアム商業銀行役員のアピサック・タンティウォラウォン氏を充てた。チャッチャイ・サリガンラヤ商業相は農業・協同組合相に横滑りさせ、後任にはアピラディー・タントラーポーン副商業相を昇格させた。
クーデター時の空軍司令官だったプラジン・ジャントン運輸相はインフラ投資担当副首相に。後任にはアーコム・タームピッタヤーパイシット副運輸相を充て、バンコク大学のウッタマ・サワナヨン大学長を情報技術・通信相に起用。このほか、9月に定年退官の予定だったアッチャカー・シーブンルアン工業次官が、現職のチャッカモン・パースックワーニット氏に代わり工業相にそれぞれ就任した。(21日=タイラット)
寝ぼけて手首切り死亡
プレー県の52歳男性
プレー県ソーン署に16日入った連絡によると、同署管内に住むスタット・タイマイさん(52)が自宅で誤って手首を切り、搬送先のソーン病院で出血多量により死亡した。通報を受けた警察官が調べたところ、就寝中だったスタットさんが誤って割れたガラスで手首を切ったとのこと。同居する70歳の母親によると、スタットさんはたびたび寝ぼけることがあったといい、この日も突然起き出して猫を追い回すうちに、窓ガラスを割ってしまったという。(16日=タイラット)
プーケットに高速道建設
パトン周辺の渋滞解消目的
タイ高速道路公社は16日、南部プーケット県で進めている高速道路建設計画について明らかにした。それによると、山間部が多いプーケットでは山越えにともなう交通渋滞が激しく、特に最大の観光地パトンビーチ周辺で深刻になっている。このため、県庁所在地のカトゥー郡とパトンビーチを結ぶ高速道路を建設し、渋滞解消を進めるのが狙い。
山間部にトンネルを掘削し、高架橋を架けて車の通行をスムーズにさせる。総延長は3・98キロを見込む。現在、環境アセスメントの申請中で、認可後、早ければ2016年中の着工を目指す。工期は5年間を予定している。(17日=タイラット)
虚偽の強盗届けて逮捕
チェンマイの19歳女
チェンマイ県チャーンプアク署は15日、虚偽の強盗被害を申告したとして19歳の女を逮捕した。調べによると、女は同日、友人宅から帰宅する途中、3人組の強盗犯にナイフで襲われ、財布とバイクを盗まれたと警察に虚偽の届出をした疑い。同署で防犯カメラを確認したところ、自分でバイクを止め、立ち去る女の姿を発見。追及したところ、認めたため逮捕した。「交際相手とけんかし、気を紛らわすために強盗被害に遭ったと嘘の申告をした」と供述しているという。(16日=タイラット)
外国人狙った窃盗犯を逮捕
空港で物色、後をつける
第4管区地方警察本部は14日、窃盗の疑いでタイ人兄弟のプラディット・シャイノーク容疑者(28)と弟のプラソップショーク容疑者(26)の2人を逮捕した。調べでは、2人は8月8日夜、ウドーンターニー県の民家から80万バーツ相当の現金などを盗んだ疑い。この民家にはタイ人女性を妻とする外国人男性が居住していた。
容疑者らは各空港などで、同様にタイ人妻を持つ外国人男性を見つけては後をつけ、盗みを繰り返していた。調べに対し、「外国人男性は金を持っているうえに、タイの自宅に戻った日は酒を飲んで寝てしまうケースが多いので狙った」などと供述しているという。(15日=コムチャットルック)