経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
タイ企業との連携探る
食品産業セミナー開催
東京の中小企業5社は28日、タイ政府が誘致を目指す10業種のうちのひとつ“食品産業”をテーマとしたセミナー「日タイ優良企業 製品・技術発表会」に、東京会場からのテレビ中継を通じて参加。バンコク会場に集まったタイ企業に向けてプレゼンテーションを行った。
同セミナーは、タイ工業省傘下の公益法人お互いフォーラム主催で行われ、公益財団法人東京都中小企業振興公社が、食品関連技術やノウハウをもつ東京の中小企業を募集。テレビ中継を通じて参加した日本企業は、自動検査機の河政工業(葛飾区)、食品加工機の共栄エンジニアリング(大田区)、金属異物検査装置のトックエンジニアリング(立川市)、超音波加湿器のユーキャン(八王子市)、空間除菌システムのニッセンテクノ(中央区)の5社で、タイ企業との連携を探った。
タイ側の会場となったバンコク郊外のインパクト・アリーナでは、オープニングスピーチとして、アチャカ工業相が登壇。「 今後は工業のデジタル化を目指し、技術開発や研究に力を入れていきたい」などと話し、日本の先端的な技術導入への意欲を示した。
08/02 ASEANに鶏卵の生産網を
イセ食品
東京に本社を置き、日本全国で鶏卵の販売や加工卵の製造などを行う「イセ食品」と同社海外グループ企業は2日、 三菱東京UFJ銀行やりそな銀行など日本の大手銀行をはじめ、在タイ日本大使館、JETROなどを招いて「ASEAN Agriculture Promotion Organization Meeting in August 2016」と題したセミナーを開催した。同社は日本、アメリカ、中国などで1日22万個以上の卵を毎日生産し、近年ではシンガポールとインドネシアに現地法人を設立。伊勢彦信代表取締役会長は「今後は新しい鶏卵生産網をASEANに築きたい。そのためには飼料工場や配送網の強化が必要」と話し、各銀行にASEANにある提携企業への直接投資を求めた。
08/05 セブンイレブンでカップみそ汁発売
マルコメ
マルコメ(本社長野市)のタイ現地法人MARUKOME(THAILAND)は、18日からバンコク近郊のセブンイレブン約5000店で、“料亭の味”シリーズの新たなラインアップとして、カップみそ汁 「料亭の味 とうふ」と「料亭の味 野菜を食べるみそ汁」を発売する。価格はとうふが30バーツ、野菜が35バーツ。現法トップの山本佳寛マネージングダイレクターは「ヘルシー食の掘り起こしと会社の福利厚生として社員食堂に置いてもらいたい」と意気込む。