経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
東部経済回廊事務局と締結
企業進出・誘致でMOU
みずほ銀行は14日、日系金融機関として初めてとなる、タイの国家プロジェクト「東部経済回廊(EEC)」に関して、同事務局との業務協力覚書を締結すると発表。22日、バンコク都内で同銀の今井誠司常務執行役員とEEC事務局のカニット事務局長が出席し、調印式を行った。両社は今後、EEC域内への投資を検討する企業への情報提供、サポートを図ることを目的に、企業の進出・誘致にかかわる相互協力に取り組んで行く。
タイ政府は、EEC関連の主要インフラ5事業だけで、約6,000億バーツの事業費を予定。その5事業とは、▽スワンナプーム・ドンムアン・ウタパオの3空港を連結する高速鉄道建設事業(約2,360億バーツ)▽ウタパオ空港拡張と空港周辺の都市整備(約2,000億バーツ)▽ウタパオ空港での航空機の保守・修理・分解整備(MRO)施設の整備(約103億バーツ)▽レムチャバン港の第3期開発(約1,500億バーツ)▽マプタプット港の第3期開発(約110億バーツ)。同事業は、すべて官民連携(PPP)方式で推進するという。
現在、同政府は同事業を恒久的な計画と位置付けるべく、EEC法を準備。近く発効されれば、投資家などの信頼が高まり、民間企業による新規投資増を見込んでいる。
みずほ銀行、今井誠司常務執行役員(左)とEECのカニット事務局長
3/19 ラヨーンに樹脂添加剤工場を建設
宇部マテリアルズ
宇部マテリアルズは19日、ラヨーン県のUBE Chemicals (Asia) Public Company Limited の拠点内に、塩基性硫酸マグネシウム「モスハイジ」製造工場の建設を決定したと発表した。モスハイジは、自動車の軽量化に寄与する樹脂添加剤。新工場では、年1500tの生産を見込んでいる。2018年4月着工、19年8月完工予定。
3/19 EGATに変圧器を納入
住友商事、住商機電貿、東芝エネルギーシステムズ
住友商事と住商機電貿(SMT)及び東芝エネルギーシステムズは19日、共同で、タイ王国発電公社(EGAT)が推進する変電所建設プロジェクトに変圧器24台を納入し、2月末に据付および通電が完了したと発表した。
3/19 日本伸管タイ現法に協調融資
国際協力銀行(JBIC)
国際協力銀行(JBIC)は14日、日本伸管(埼玉県)のタイ現地法人NIHON SHINKAN(THAILAND) (NSKT)との間で、融資金額4,200万バーツを限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、武蔵野銀行との初の協調融資で、協調融資総額は6,000万バーツとなる。NSKTは、アユタヤ県において実施するアルミ製品の製造・販売事業に充てる。