経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
タイ市場でシェアトップ3へ
高性能複写機などを発表
コニカミノルタ・ビジネスソリューション(タイランド)は22日、サイアムパラゴンで新製品発表会を開き、業務提携しているMGI社(フランス)の技術を採用した商業用インクジェットプリンター「MGI JETVARNISH 3DS & iFOIL S」やモノクロ印刷機「bizhub PRO 1100」、複合機の新モデル6機種を公開した。他社製品との差別化を図る。
インクジェットプリンターはプリントにエンボス(厚盛り)効果や光沢、凹凸のある立体的な箔加工を施せるのが特徴。新製品は高付加価値な印刷物の出力が可能となり、企業のパンフレットや結婚式の冊子などさまざまな分野に訴求していくという。新型モノクロ印刷機は従来モデルより印刷のスピードアップを図り、企業や大学などの学校法人に向けてリリースする予定。最新の複合機はモバイル対応やタッチパネルのタイ語化など各種アップグレードし、使い勝手を向上したモデルを発売する。
同社の河村雄史社長は「今後は、カラー機の販売比率を30%に増やし、タイの複写機市場でトップ3に入りたい。2016年の売上高は前年比30%増を見込んでいる」と意気込んだ。
06/20 マルヤス工業のタイ現法向け貸し付け契約
国際協力銀行(JBIC)
国際協力銀行(JBIC)は20日、三菱UFJリースのタイ現地法人「バンコク三菱UFJリース(BMUL)」との間で、総額約76万7,000ドルの協調融資を締結したと発表した。同融資はマルヤス工業(本社:愛知県)のタイ現法MARUYASU INDUSTRIES (THAILAND) CO., LTD.が実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な設備を、BMULからファイナンス・リースで調達する際に必要な資金に充てられる。
06/20 第2回人材育成円卓会議を開催
在タイ日本大使館など
在タイ日本大使館は20日、国際協力機構(JICA)と共同で、日タイの人材育成について議論する「第2回人材育成円卓会議」をバンコク市内で開催した。同会議では、佐渡島大使の開会の挨拶後、来賓として出席したコブサック首相府政務官が登壇。「製造業における人材育成の必要性を重視し、日本との協力を期待している」と挨拶。その後、ピチェート科学技術大臣、タヴォン・タイ工業連盟副議長、スチャートウィー・キングモンクット工科大学ラカバン校学長、丁野東レタイランド社長、三島東京工業大学学長、佐渡島大使をパネリストに迎え、日タイの人材育成協力のための今後の進め方などについて議論した。
06/22 タイにR&D拠点を設立、ASEAN市場用研究開発
クボタ
クボタは22日、タイ現地法人サイアム・クボタが中部パトゥムターニー県ナワナコン工業団地に研究開発(R&D)拠点「Kubota Research & Development Asia」を開設したと発表。成長するアジア新興国地域に密着した研究開発を強化し、事業拡大を加速する。
これまで同社は、タイでエンジン製造から農業機械の製造、販売・サービスまで一貫体制を構築し、タイ国内及び周辺国での農業機械の販売を促進。今後、さらに機械化が必要とされるASEAN地域での販売拡大を目指す。そのため、現地の作物、圃場条件、作業体系に適した農業機械の研究開発を進め、ラインナップの強化とスピーディーな市場投入を行うことで、事業拡大を図るという。