経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
DIY市場の開拓に挑む
車両用工具専門店が海外初出店
「アストロプロダクツ」の名称で、日本で車両用工具専門店を約140店舗展開するワールドツール。3月30日、海外1号店をバンコクのナワミン通り沿いにオープンした。
店内には約2300もの商品。ジャッキやエンジンを下ろすための油圧式クレーンなど、自動車修理工場にも置かれる道具を揃える。現在は商品の説明文はほとんどが日本語のみだが、今後タイ語版を充実。電気関連商品もタイの規格に適合させ、数ヵ月以内に日本とほぼ同じ品揃えとする。ワールドツールでは日本と同じ価格と品質のものを提供し、必要な道具がワンストップで揃えることができる利便性を訴求。
年内に数店舗をタイに出店する計画で、マレーシアやインドネシアでも調査を行っている。
ワールドツールの中島勉社長は、「現在のタイは20年〜30年前の日本に似ている。自動車の所有台数が伸び、今後DIYの需要が見込めるものの、現状では適正な価格で良質な工具が少ない。有望な市場だ」と分析。現地法人であるWORLD TOOL (THAILAND) CO., LTD.の近藤晃マネージングダイレクターは「店のあるエリアは戸建てに住む富裕層が多い。さらに隣接するバイク用品店のバイクワールドとの相乗効果も見込める」と期待を寄せる。
03/28 広告視聴率の対象にモバイルを追加
ニールセン
ニールセンは28日、デジタル広告視聴率の計測対象にスマートフォンとタブレットを追加したと発表した。日本以外にタイなど7ヵ国も対象。ブラウザとアプリ内に掲載された広告のユーザーへの到達状況の計測サービスを提供する。
03/29 合弁会社設立しマンション開発
三菱地所レジデンス
三菱地所レジデンスは29日、バンコクでの分譲マンション開発のため、タイのデベロッパーであるAP社と合弁会社Premium Residenceを28日付で設立したと発表した。資本金は約41億1,000万バーツで、出資比率はAP社51%、地所レジの100%子会社が49%。地所レジはすでにバンコクで7物件、6000戸超のマンション開発をAP社と進めている。今年、さらに2物件の供給を行う計画。
03/29 訪日観光客向けにサンプル送付
博報堂DYインターソリューションズ
博報堂DYインターソリューションズは29日、「わたしタイ」と題した訪日タイ人旅行者向けのサンプリングサービスを開始すると発表した。旅行初日にホテルへタイ語の使用説明書付きのサンプルを送付。サンプルが気に入った場合は、サイト内で販売店告知やクーポンを表示し、購入を促す。
03/30 レッドライン建設を受注
三菱重工、日立製作所、住友商事
三菱重工、日立製作所、住友商事の3社は30日、共同でタイ国鉄とレッドラインプロジェクトのシステム設計と建設の契約を締結したと発表した。受注金額は約324億バーツ。レッドラインはバンコクのバンスー駅を起点に北はランシット駅までの26.4km、西はタリンチャン駅までの14.6kmを結ぶ。