経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
「TSUBASA(翼)プロジェクト」
ビジネス交流会に100社が集う
日本の地方銀行7行で運営する広域連携組織「TSUBASA(翼)プロジェクト」は2日、バンコク都内のホテルで「バンコクビジネス交流会」を開催。各行の取引先などタイ進出日系企業100社(142人)が参加した。今年で3回目となる同プロジェクトは、タイに進出している地方企業の販売促進や事業連携のパートナー探しを支援する。参加銀行は、「市場・国際業務の連携強化に関する協定」を締結する千葉銀行、第四銀行、中国銀行、伊予銀行、北洋銀行、東邦銀行、北國銀行。今年のテーマは、「タイにおける税務・会計の基礎」とし、朝日ネットワークス(タイランド)の小松英生代表が講演した。
その後、異業種交流会を開き、地元(地方)が違うため、日本では顔を合わせることのない各企業らが情報交換を通して、新たなビジネスチャンスを伺った。
7行は、災害時相互協力に関する協定書も結ぶ
3/5 包装フィルムの生産工場を新設。20年4月稼働
三菱ケミカル
三菱ケミカルは5日、食品包装・医療分野などで使用されている共押出多層フィルム「ダイアミロン®」をタイで生産すると発表した。新工場は、東部ラヨーン県のアマタシティー工業団地に建設し、2020年4月に生産を開始する。同フィルムの海外生産はタイが初めて。
ダイアミロンは、複数の樹脂原料を同時に製膜し、複数の機能を持たせた多層フィルムで、日本ではハムやソーセージ等の食品包装用途において、国内トップレベルの販売実績を有しているという。タイでは、コンビニエンスストアの普及やパッケージの高機能化が進んでいるため、ダイアミロンの現地生産化を決めた。
3/7 ロジャナにアルミ缶新工場。来年5月生産開始
東洋製缶グループホールディングス
東洋製缶グループホールディングスは7日、タイ子会社のBangkok Can Manufacturingが、アユタヤ県ロジャナ工場団地にアルミ缶の新工場を建設すると発表した。2019年5月の生産開始を予定する。タイ及び周辺国における飲料市場の需要増の取り込みが理由。敷地面積11万2000㎡で、建屋面積3万4000㎡を建設する。
3/7 PTTや住商と合弁会社設立へ
クラレ
クラレは7日、石油化学会社のPTTグローバルケミカル、住友商事と共同でブタジエン誘導品の製造・販売事業に関する詳細検討を進め、樹脂製品の製造・販売を行う合弁会社の設立を決めたと発表した。社名や設立時期は未定だという。