経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
タイで業務用食品卸売に参入
エフビー・フードサービスの株式を43%取得
双日は13日、タイ大手缶詰製造会社「ピース・カニング」から、業務用食品卸会社のエフビー・フードサービスの株式を43%取得し、タイにおける業務用食品卸事業に参入すると発表した。また、タイの金融資産運用会社であるフィナンサ・キャピタルもピース・カニングから株式を6%取得するという。今後、食材の一次・二次加工事業を強化、拡大。これらの機能を活用してエフビー・フードサービスにセントラルキッチン事業を新たに加え、2020年には売上高100億円を目指す。
フィナンサ・キャピタルは、タイ証券取引所に上場する総合金融グループのフィナンサの資産運用会社。フィナンサグループは、タイにおいて未公開株式への株式投資を拡大させており、この知見を生かして、エフビー・フードサービスの今後の成長に向けた各種の助言や支援を行うという。
同社によると、タイの外食市場は、ASEANの中でも堅調な経済成長を背景として今後もさらなる拡大が見込まれており、急拡大するチェーンレストランの需要に対応出来る業務用食品卸事業へのニーズが高まってきている。
「双日は本事業の拡大を図りながら、タイの外食産業の発展に寄与するとともに、業務用食品卸および食品加工の知見をさらに蓄積し、ASEAN域内の他国においても同様の事業を展開していく」と述べた。
5/30 初の海外拠点をバンコクに
清水銀行
清水銀行(静岡市)は7月3日、バンコクに初の海外拠点となる「バンコク駐在員事務所」を開設する。静岡県内の地方銀行で、タイに駐在員事務所を開設するのは初。同県からは多くの企業がタイに進出済みで、それら70社以上の取引先を支援する。また、現地でのネットワークを活用し、タイの経済状況等の情報、現地視察のアテンド、外部機関の紹介、取引先とのマッチングなどのサポートを強化していくという。
6/7 タイ含むASEAN5カ国での独占権締結
大日本住友製薬
大日本住友製薬株式会社(大阪市)は9日、Zuellig Pharmaと創製したカルバペネム系抗生物質製剤「メロペネム」のタイを含めた東南アジア5カ国(ベトナム、タイ、シンガポール、フィリピン、マレーシア)及び香港における流通販売契約を締結したと発表。今後、Zuellig 社はメロペネムの同地域において、独占的に流通・販売を行うという。
6/9 バンコク三菱UFJリースに総額2,000万ドル
国際協力銀行(JBIC)
国際協力銀行(JBIC)は9日、三菱UFJリースのタイ法人バンコク三菱UFJリース(BMUL)と1,400万ドルを限度とする投資クレジットライン(投資金融に基づく融資枠)を締結したと発表した。同クレジットラインは、民間金融機関との協調融資で、融資総額は2,000万ドルとなる。
6/16 第6回日系企業就職フェア開催
バンコク日本人商工会議所
16、17日の2日間にかけて、クイーンシリキット・ナショナルコンベンションセンターでタイ人求職者に向けた日系企業就職フェアが開催された。出展社は64社。同フェアではこれまでに延べ4万8680名が在タイ日系企業との面談を実施。主催者の堀井哲也氏は「現地での優秀な人材発掘は必要不可欠。また、タイの人たちに向けた就業支援にも注力していきたい」と述べた。