経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
鉄道貨物でタイと協力
シェア倍増へ試験運行
日本の国土交通省や国際協力機構(JICA)、JR貨物、豊田通商などが協力し、貨物鉄道の試験運行が5日、開始した。タイの貨物鉄道改良のための取り組みの一環で、今年中に報告をまとめる予定となっている。
鉄道分野における日タイ協力覚書の一環として執り行われる、貨物鉄道の改良事業。現在タイの物流における鉄道輸送の割合は2.5%にすぎない。また、単線が多く電化が進んでいないなどのインフラ面での問題もある。今後、日本の協力でミャンマーからカンボジアを結ぶ重要な路線である南部経済回廊の既存路線の複線化や電化を進め、鉄道輸送のシェアを5%まで高める計画。自動車輸送からの代替により年間1,000億バーツ相当の石油使用量や同じく2億バーツ相当の事故損害の削減、トラックドライバー不足の解消など幅広い環境面やコスト改善が見込める。試験運行では日本の長さ約3.6mの12フィートコンテナを使用。タイで一般的な40フィートコンテナの3分の1程度の大きさで、車に積み替えたときでも街中での輸送が容易となる。
5日にバンコク郊外のノーンプラーンドゥック駅で行われた式典にはタイのアーコム運輸大臣など日タイの関係者が出席。国交省の志村務・鉄道局次長は「南部経済回廊は日系企業の進出も多い。整備はASEANの活性化にもつながる」と意義を説明。貨物以外にも「新幹線のバンコク〜チェンマイ間の導入を目指す。都市鉄道でも8月にはバンコクMRTのパープルラインで日本製車両が走る」と述べた。
02/01 バンコク〜小松で国際チャーター便
全旅
全旅はタイ国際航空と共同でバンコク〜小松(石川)の国際チャーター便の運行を行った。10日が小松発、14日がバンコク発。販売席数はビジネス24席、エコノミー264席。北陸からタイへの旅行需要のほか、北陸新幹線開通で、金沢など石川県や富山県の景勝地を回りやすくなった北陸へのタイ人観光客の取り込みを図るため運行した。
02/09 バンコク2号店オープン
ビームス
ビームスは3月24日、バンコク2号店をBTSサイアム駅直結の大型商業施設「サイアム・パラゴン」にオープンする。同社は昨年3月末にBTSプロンポン駅直結の「エムクオーティエ」に1号店を出店。2号店も1号店同様、タイ小売り大手のザ・モール・グループ傘下のエム・キュレイテッド社によるフランチャイズ経営。
02/15 訪日客向けクレジットカード
イオン タナシンサップ
イオン タナシンサップ(タイランド)とタイ国際航空(TG)は、JCBインターナショナルの協力で、日本愛好者と日本ヘ出張の多いビジネスマン向けのクレジットカード「イオン・ロイヤルオーキッドプラス・JCBプラチナ」の提供を始めた。同カードは日本国内の各種サービスや飲食店などの割引、TGのロイヤルシルクラウンジやイオンラウンジ、JCBエアポートラウンジなどの使用権、成田空港リムジンバスの割引券や東京タワーなどの日本で有名な10のタワーの入場無料、20バーツ利用ごとにTGマイレージ1マイル付与などの特典がある。