経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
「バンコク大量輸送網整備計画(レッドライン)」
円借款署名式
国際協力機構(JICA)は9月30日、タイ王国政府との間で「バンコク大量輸送網整備事業(レッドライン)(Ⅲ)」を対象とする円借款貸付契約(限度額1,668億6,000万円)に調印した。タイ王国への円借款としてはブルーライン(借款総額2,224億2,600万円「バンコク地下鉄建設事業」)に次ぐ史上2番目の供与額となる。
同事業はバンコク都内バンスーと北部ランシットを結ぶ大量輸送鉄道レッドライン(高架・地上10駅、26km)を新たに建設。利用者予測は、開業年となる2020年に1日12.3万人、30年に19.4万人、35年には22.6万人の利用客を見込んでおり、また、同事業における気候変動の緩和効果は、約47,294トン/年CO2換算を試算する。
佐渡島志郎特命全権大使は、「タイにおける鉄道インフラは、パープルラインに続き良い流れになっている。できれば残り(の受注)もすべて取りたい」と述べ、日本企業が車両や保守点検などを受注したパープルラインが開業(8月)したことを受け、残る10の鉄道システムの受注についても意欲的に語った。
09/30 明石市公設地方卸売市場と提携
吞 DON Japanese Attractive Tasty Club(Northern Japan Trading Co.,Ltd.)
バンコクで日本料理店「呑」を運営するNorthern Japan Trading Co.,Ltd.は9月30日、明石市公設地方卸売市場と提携し、同市が推奨する明石ブランドの食材を使った「明石まえもん試食会」を「呑」で開催。メディアや関係者らが舌鼓を打った。“まえもん”とは明石で獲れた魚介類を指す。築地市場で最高級とされる明石鯛など、同市の海産物を用いたプロモーションを行い、認知度向上を図るという。
10/03 タイ現地法人、9月から営業開始
ブイキューブ
テレビ・Web会議システムを提供するブイキューブ(東京都)は3日、バンコクに現地法人「ブイキューブ(タイランド)」を設立し、すでに9月から業務を開始していると発表した。 これまで同社は、タイの販売代理店8社が営業展開しており、国立大学をはじめ、教育機関や現地企業、官公庁などでテレビ会議システムを納入している。今後の販売増を見込み、顧客サポートの強化の一貫として現地法人を設立した。