経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
タイ最大級、R&Dセンター
東部チョンブリーで11月から本格稼働
富士通ゼネラルは9日、タイのエアコン開発拠点「フジツウゼネラル・エンジニアリング(FGE)」が東部チョンブリー県レムチャバンに建設していた研究開発(R&D)センターが完成し、本格稼働したと発表した。今後5年間で現地エンジニアの倍増など体制強化を進め、フルモデルチェンジ設計の比率を拡大しつつ、開発機種数の倍増を目指す。
同センターは、FGEの工場隣接の土地(約1万1000㎡)を新たに取得し建設。200人以上のエンジニアを収容可能で、最新の試験設備を導入することで開発拠点としての機能を大幅に強化。同社は「建物自体が大型業務用エアコンの実証試験設備としての機能を有しています」という。
3階建ての各フロアは、1階に試験設備を集約し、2階を設計検討及び工場・サプライヤーとのコラボレーションフロア、3階をエンジニアが一堂に会する執務フロアとした。エンジニアと工場スタッフ、サプライヤーとのコミュニケーションの活性化も図れるように目的ごとに集約した効率的なフロア構成。
今後は、日本(川崎)、中国(上海)、タイ(レムチャバン)の3拠点開発体制で、エアコンのさらなるラインアップ強化を進めると同時に、販売人員の増強や販売網の開拓、拡大など、空調機事業拡大に向け積極的に先行投資していくという。
11/03 タイから2人が叙勲を受章
日本国政府
日本政府は11月3日、2016年秋の叙勲受章者4057人(うち女性389人)を発表した。顕著な功績を上げた人に授与する旭日章が928人、公務などに長年にわたり従事した人に授与する瑞宝章が3128人、より優れた功労のある人に贈る桐花大綬章が1人。
また、外国人叙勲の受章者96人のうち、タイからはタイ国元日本留学生協会会長・元海軍大将のウィラット・ウィジャン氏(Admiral Wirach Wijarn)が、日本・タイ理解及び日本・タイ友好の促進に寄与したとして、旭日重光章。TPA (Technology Promotion Association、対日経済技術振興協会)元会長・元東京工業大学教授のウィワット・タンタパニチャクーン氏(Mr. Wiwut Tanthapanichakoonが、日本・タイ間の学術交流及び相互理解の促進に寄与として、旭日中綬章を受章した。
11/08 タイを中心にASEAN電力市場へ本格参入
明電舎
明電舎は8日、タイのPrecise Electric MFG(PEM)と配電用小容量変圧器の技術提携契約を結んだと発表した。小容量変圧器の設計・製造技術を供与し、2017年度中には同事業において、タイの電力市場に参入。将来的にはASEAN全域に拡大するという。今年5月には、スイッチギア事業で業務提携契約を締結。新たな提携により、更なるアライアンス強化を図る
11/09 タイの産業ガス販売会社を買収
大陽日酸
大陽日酸は9日、シンガポールとタイのグループ会社を通じて、タイの産業ガス販売会社Taiyo Gasesを買収すると発表した。タイにおける産業ガス需要増への対応策。Taiyo Gasesは、日系企業向けを中心にLPガスや関連機器を販売している。大陽日酸は、昨年5月にタイで産業ガス事業を展開するAir Products Industryを買収。両社が得意とする事業領域や取扱製品を通じたシナジー効果を狙う。