【BUSINESS TOPICS in Thailand】CLOSE UP▶日本通運

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。

クロスボーダー輸送を拡充
経済回廊を軸にサービス強化

日本の大手物流企業「日本通運」のASEAN経済回廊を軸としたサービス強化が続いている。2016年7月某日、ミャンマー・ミャワディのトレードゾーンに日通の車両が並ぶ。荷物は、ミャンマーの首都ヤンゴンから部品。1年前までは、ボトルネック(険しい山岳道路)を理由に、両国間の陸路によるクロスボーダー輸送には障害も多かった。しかし、15年に新ルートが完成。同時期に日系商社が運営するティラワ工業団地も完成した。これを追い風に、最後のフロンティアと呼ばれる同国への日系企業による進出が続いているという。
安価な労働力を使い半製品や部品を製造し、メーカーひしめくタイへ運ぶ。とはいえ、海上輸送ではマレー半島を回りこまねばならない。新ルートの完成は、今後の企業戦略を大きく変えると考えられている。「通関や荷物検査など、スムーズに諸手続きを終える準備はしてきました。ミャンマーの関係機関にも何度も足を運び、勉強もしています。今回も問題・遅延なく運べました」とタイ・ミャンマー両国の日通スタッフは喜ぶ。
一方で、同社はタイ〜ラオス〜ベトナムを国境での荷物の積み替えなく、1台通しで走れる3ヵ国通行ライセンスを取得した。例えば、これまでタイ・バンコク〜ベトナム・ハノイ間では、集荷から配送までに4日かかっているが、実現すればさらにスピードアップできる可能性がある。「従来の積み替えサービスと組み合わせることで、さまざまなニーズに対応できるようになりました」(同社)。ASEAN経済共同体が発足し、ますますクロスボーダーの必要性が高まるなか、新サービス開始は、今後の企業戦略の舵取りに大きく影響を与えるだろう。

日通のタイとベトナムのトラックがラオスで積み替え

日通のタイとベトナムのトラックがラオスで積み替え

 


 

07/10 バンコク事務所長に三又氏
JETRO

日本貿易振興機構(ジェトロ)バンコク事務所長に、経済産業省出身の三又裕生氏が10日付で就任した。
みつまた・ひろき 東京都出身。東京大学法学部卒。1987年通産省(現経済産業省)入省、商務情報政策局情報政策課長、中小企業庁長官官房参事官、経産省大臣官房審議官を経て、2016年7月ジェトロ・バンコク事務所長に就任。


 

07/11 タイに統括拠点を設置
大同工業

自動車用チェーンメーカーの大同工業は11日、タイ・バンコクにグループのアジア営業統括拠点を設けると発表した。これまで同社は、タイ、インドネシア、インド、ベトナムの4ヵ国で二輪車用チェーンを展開してきたが、統括拠点を設置することで、さらなる営業体制の強化に努める。同社によれば、意思決定のスピードと顧客対応力の向上が図られるという。

オフィスはバンナーにあるMDタワーの9F

オフィスはバンナーにあるMDタワーの9F

 


 

07/14 8月28日にバンコクでセミナー開催
亜細亜大学

亜細亜大学が主催するアジア・国際経営戦略学会は、8月28日バンコクで「AIBSアジアエグゼクティブセミナー・バンコクセミナー」を開催する。
アジア・国際経営戦略に関する動向を発表するとともに、登壇者(参加者)の論議により、今後のアジアビジネスの行方を探る。製造業を中心に多くの日系製造業が進出するタイで開催することで、日本企業の現状への理解を共有する。

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