経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
シラチャに新工場開設
炭素繊維の生産を拡大
東レと子会社の東レ・カーボンマジックは12日、チョンブリー県シラチャのサハグループ工業団地において、新工場の開所式を行った。炭素繊維部品を生産する。
タイ現地法人のカーボンマジック(タイランド)が炭素繊維部品の製造・販売を行う。東レは2013年に主にレーシングカー向けの炭素繊維を生産していた童夢の現地法人を買収。14年には新社屋を建設し、サハグループから新たに約2万2000㎡の敷地を賃借し、成形から塗装までの一環生産体制を整えた。
炭素繊維は鉄の4分の1の重さで10倍の強さを持つ、軽くて強い素材。車体やシートなどに使用される自動車やバイクだけでなく、航空機や列車、車椅子や義足といった分野でも需要が急増している。東レ・カーボンマジックは、14年に本社のある滋賀県米原市に新工場を開設。今回のシラチャの新工場開設により、さらなる炭素繊維の生産拡大を図る。
開所式で東レの日覺昭廣社長は、「自動車業界では電気自動車や水素自動車の普及に伴い、さらなる軽量化に向けて炭素繊維コンポジット採用の気運が高まっている」と述べた。また、「この新工場がタイとチョンブリー県の経済の一層の活性化、雇用の拡大のお役に立てると確信している」と地元への貢献についても意気込む。式典にはスラユット元首相や佐渡島志郎・駐タイ日本大使ら約180名が出席した。
02/12 小規模発電所で受注
横河電機
横河電機は、タイの小規模発電所12ヵ所の制御システムを受注したと発表した。この発電所事業はタイ民間電力会社ガルフ・エナジー・デベロップメントと三井物産グループの合弁事業。バンコク郊外の工業団地付近に12ヵ所、総出力147万kWの発電所を建設する。
02/15 自動車部品などを生産
コヤマ
コヤマはタイ現地法人コヤマ・キャスティング(タイランド)を通じ、自動車部品など鋳物をタイ東北部ナコーンチャシーマー県で製造・販売する。国際協力銀行から7,000万バーツを上限とする貸付契約を締結した。
02/17 製造業2社に貸付
国際協力銀行
国際協力銀行は、三井住友ファイナンス&リースのタイ現地法人、SMFLリーシング(タイランド)と約196万4,000ドルを上限とする貸付契約を2件締結した。貸付相手は自動車部品製造・販売の広島アルミニウム工業と、特殊鋼の熱処理・表面処理を行うウメトクのタイ現地法人。