【BUSINESS TOPICS in Thailand】CLOSE UP▶東京都中小企業振興公社

経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。

充実の日系企業支援
経営相談、定期セミナーが好評

東京都中小企業振興公社によるタイ進出日系企業への支援が活発化している。

同公社は、2015年に海外初拠点としてバンコク事務所を設立。以後、経営相談とマッチング事業を柱に、弁護士、会計士、現地のビジネスに詳しい専門家による無料相談を受けられるほか、マッチング支援では、要望内容に沿った候補企業を視察・調査し、ニーズが合致する企業を提案。最終的には、現地視察までをサポートするキメの細かい支援を実施している。相談員には、ネイティブにタイ語を話せる日本人もいて、タイ人との対応もスムーズと評判だ。

一方で、ほぼ毎月経営相談事例セミナーを開催。人材の採用から始まり、育成、評価、報酬などの業務や労働者保護法といった法律の解釈など、豊富な相談事例を交えながら、法律面から業務の全体像と実務に役立つポイントを伝える。参加者の一人は「日本人とタイ人との仕事観の違いがわかり、労務管理に役立てたいと思います」と評価する。

7月17日(月)には、第1回 TOKYO SME and TIRI 企業交流会 IN BANGKOKを開催。東京都立産業技術研究センターバンコク支所との共催で、「タイにおける人材育成」をテーマに、セミナーのほか、参加者による意見交換・交流会も行うという。

6月27日に開かれた人事・労務セミナーは満員(定員20名)

6月27日に開かれた人事・労務セミナーは満員(定員20名)

 

SNSの利用やコアタイム設定など、時代の変化に合わせた就業規則の変更が大切だという

SNSの利用やコアタイム設定など、時代の変化に合わせた就業規則の変更が大切だという

 


 

6/20 ロジャナ工業団地で第三発電所を本格運転
関西電力

関西電力は6月20日、経営参画するロジャナ・パワーがアユタヤ県のロジャナ工業団地内に建設していた第三発電所(出力10.5万kWのガスコンバインドサイクル発電方式)が本格運転を開始したと発表した。

同社は同工業団地内ですでに第一発電所(同26.4万kW)と第二発電所(同10.5万kW)を運転しており、第三発電所の稼働で全出力は47.4万kWとなる。

 


 

6/26 タイに自動車用各種センサーの新工場を建設
日本特殊陶業

日本特殊陶業(名古屋市)は6月26日、タイに自動車用各種センサーを製造する新工場を建設すると発表した。燃費・排ガス規制の強化に伴う酸素濃度を検出するセンサーなどの需要増へ対応。同社子会社、タイNGKスパークプラグの既存工場(アマタナコン工業団地内)の隣接地に建設する。投資額は約120億円で、2018年9月竣工予定。23年までに、タイNGKでのジルコニア酸素センサーの生産能力を約2倍に、温度センサーを約2.5倍に引き上げるという。

新工場完成予想

新工場完成予想

 


 

6/28 厳格耐サワーガス鋼管の過去最大数量受注
JFEスチール

JFEスチールは6月28日、伊藤忠丸紅鉄鋼と共同で、タイ最大の石油会社であるPTTの基幹パイプライン向けに、ラインパイプ用UOE鋼管23万トンを受注したと発表した。PTTの基幹パイプラインに同社がUOE鋼管を受注するのは約20年ぶりで、厳格な耐サワーガス性能が要求される案件としては、過去最大だという。

 

 

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