経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
現地連携、翻訳サービス
文化・風習を考慮し変換
東急電鉄は15日、新規事業として翻訳・ローカライズサービス「YaQcel(ヤクセル)」を開始すると発表した。YaQcelは、「訳せる」と「Excel(優れている)」に東急の「Q」を掛けあわせた造語で、海外で現地に即した本格的な翻訳サービス。
これまで、現地ネイティブによる本格的な翻訳や、単に言語を翻訳するだけでは正確に伝えきれなかった文章・図表を、相手国の文化や習慣を考慮し、齟齬のないように現地言語へ変換する「ローカライズ」サービスとして開始するという。
英語・中国語のほか、東南アジアで東急グループと親交のある現地翻訳企業と連携し、タイ語・ベトナム語・インドネシア語・クメール語など計11ヵ国に対応する。
また、日本語から現地言語への「直接翻訳」を導入することで、日本語から英語、英語からタイ語などの現地言語へ翻訳する「間接翻訳」よりも、短期間でより精度の高い翻訳を実現することができる。さらに、Illustrator、Photoshopなど多様なソフトウェアにも対応することで、一般的な翻訳によって文字数が変わることで生じやすい構成の崩れを未然に防ぐことができ、翻訳した図表をウェブサイトやアプリ、デジタルサイネージなどへそのままアウトプットできるという。
ちなみに、同事業は2016年5月に事業化した会員制サテライトシェアオフィス「NewWork」に続く、「社内起業家育成制度」の第2号案件となる。
06/10 18日から、新シート搭載機を羽田―バンコク便に投入
JAL
日本航空(JAL)は10日、国際線ボーイング777-200ERの新仕様機「SKY SUITE 777(スカイスイート777)」を公開。同機材には、フルフラット時に約2mのベッドとなる新型ビジネスクラスに「スカイスイートIII」、プレミアムエコノミークラスに「スカイプレミアム」、エコノミークラスに「スカイワイダー」を搭載する。6月18日からの羽田-バンコク線に続き、8月には羽田-シンガポール線、来年1月以降で羽田-ホノルル線にも投入する予定だ。
06/10 タイ8店舗目をセントラルバンナーに
コナカ
スーツ専門店大手のコナカは22日、タイ8号店目(デパート店としては3号店目)をセントラルバンナーにオープンする。総売場面積は53.26㎡で、開店初日はプロモーションとしてオープニングキャンペーンを行うという。オープンは6月22日(水)午前10時30分。
06/13 ユアサ工機に1億円を融資
中国銀行
中国銀行(岡山市)は13日、農機向けクランクシャフトなどを生産するユアサ工機(岡山市)のタイ現地法人「ユアサ・サトウ(タイランド)」に円建てで1億円を融資したと発表した。同社は、タイで大手農業機械メーカーへクランクシャフトを納入しており、製造にかかる運転資金として活用される。同社現法は、ユアサ工機と東証1部の佐藤商事による合弁会社で、2012年に設立した。
06/15 超小型EVの規制緩和を要望
FOMM
超小型の電気自動車(EV)を開発・販売するベンチャー企業「FOMM(川崎市)」が、公道走行ができるモーター出力15kw以上との規定を緩和するよう、タイ政府に要請していると現地紙が報道した。同紙によれば、14日、タイ工業省のソムチャイ次官が同社関係者の訪問を受けた後に同次官が記者団に明らかにしたという。現在、タイ政府はモーター出力15kw以下の超小型EVの公道走行について、安全性を調査中で、その結果次第で規制が緩和される見込みだという。FOMMは、今年後半にも超小型EVの量産を開始し、タイ及びASEAN域内での販売を目指している。