経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
現地企業を子会社化 ASEAN初の生産拠点
受配電機器メーカーの河村電器産業(本社愛知県)は、先月発表済のタイ現地法人Kawamura Electric Sales(Thailand)と共同で実施した、タイの受配電機器メーカー「Thai Aichi Denki」の子会社化に関する記者発表・懇親会を10月6日、バンコクで開催した。河村電器にとっては、東南アジア諸国連合(ASEAN)初の製造拠点となる。 これまで同社は、タイを含むASEAN諸国において、中国で生産した製品をタイの販売会社を通じて販売してきた。子会社化(製造拠点の確保)により、販売に伴う物流コストの削減や納期短縮、ならびに各国の仕様に合わせた製品開発が可能になり、ASEAN戦略を加速させる。
一方、Thai Aichi Denkiは、1972年にタイで設立され、タイをはじめとしたASEAN各国の日系企業を主要顧客として、配電盤・制御盤・分電盤等の受配電設備機器の設計・製造・販売をしてきた。また、配電盤をはじめとしたリニューアル工事や電機設備メンテナンス全般にも強みを持ち、製品とサービスの製販一体に定評がある。
従業員数は、157人、年商(2015年実績)約2億8,000万バーツ。子会社化後も、今井勇夫社長ら現経営陣がそのまま舵取りを担うという。
09/28 タイ合弁を連結子会社化、10月3日付で社名変更
日本通運
日本通運は9月28日、タイ現地法人「タイ日本通運倉庫」の社名を、10月3日から 「日通ロジスティクスタイランド」に変更すると発表した。これは、合弁先のタイ企業から株式を取得したことを受けての措置。同社は1991年にタイ企業との合弁で設立。以来、タイ国内9都市10拠点で海運フォワーディング・通関業務・国内および越境トラック輸送・倉庫配送などのサービスを提供してきた。
10/06 GMOクリックHDが現地子会社を設立
GMOクリックホールディングス
GMOクリックホールディングスは6日、 タイで証券業務を行うため、今年12月に現地子会社「GMO-Z com Trade(Thailand)」を設立すると発表した。事業開始はライセンス取得を待って、来年9月を予定する。タイ進出はASEANでの金融サービス需要を見込んで決めた。資本金は1億バーツで、 GMOクリックが99.99%を出資する。