経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
食と観光テーマに商談会
昨年に引き続きタイで2回目
滋賀県は11日、バンコクで食と観光をテーマに商談会を開催した。昨年に引き続き2回目。同県からは、食・観光に関係する企業12社が参加し、地元近江牛や琵琶湖などの食と観光名所をアピール。対してタイ側は、観光業者や食品事業者ら30社が参加した。
公益社団法人びわこビジターズビューローの佐藤良治会長は、「訪日タイ人は増えているが、滋賀県にも足を運んでもらい、県内の食と観光を楽しんでほしい」と挨拶した。同県はインバウンドで最も人気の高いゴールデンルート(東京〜大阪間)上に位置し、京都からは電車で約10分とアクセスの至便性をアピール。国宝の「彦根城」や世界遺産「比叡山延暦寺」といった歴史・文化価値の高い観光地が多いこともPRした。
会場では、同県の食を代表する近江牛をはじめ、近江茶や近江米といった県産ブランドの食品が振る舞われ、訪れた多くの人が舌鼓を打ったほか、参加したタイ企業からは「東京、大阪、京都といった有名観光地以外の新しい観光地の発掘・開拓につながった。有意義なイベントだった」と感想が漏れた。
開催後、同県農政水産部食のブランド推進課の須田俊治課長は「昨年このイベントを開催したことで、いくつか引き合いがあったと聞いています。今年になって実を結びつつあるので、今後にも期待しています」と語った。
11/11 生理用ナプキン生産設備を新設
大王製紙
大王製紙は11日、タイの連結子会社エリエール インターナショナル タイランドの工場内に生理用ナプキンの生産設備を新設すると発表した。投資額は12億円で、2017年7月から営業運転の開始を目指す。同社は「タイの生理用ナプキン市場は今後も年率5%前後の安定成長が見込まれ、テスト販売の結果も良好で事業性のめどがたった」とした。生理用ナプキンの海外生産は初めてとなる。
11/14 タイでクレーンレンタル本格始動
三菱商事
三菱商事は14日、子会社のレンタル会社ニッケンとともに、タイのクレーンレンタル最大手のT.S.K. Crane Service(TSK)と合弁で、T.S.K. Diamond (TSKDR)を今年6月末に設立し、移動式クレーンのレンタル事業を本格的に始動したと発表した。保有クレーン台数は約300台でタイ国内では最大規模になるという。
11/17 タイなど9ヵ国を結ぶ光ファイバー引き渡し
NEC
NECは17日、日本~シンガポール間のアジア9ヵ国(11ヵ所)を結ぶ大容量光海底ケーブル「Asia Pacific Gateway(APG)」の建設工事を完了し、NTTコミュニケーションやタイCATテレコムなど、13社のコンソーシアムに引き渡したと発表した。APGは、日本、韓国、中国、台湾、香港、ベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールを結ぶ全長約1万900㎞の光海底ケーブルで、毎秒100ギガビット(100Gbps)の最新の光波長多重伝送方式を採用しており、毎秒54テラビット(54Tbps)以上の伝送容量を有する。