経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
積水70年の技術を投入
タイで初の住宅共同開発
積水化学工業(SCC)は10月30日、同社グループのユニット住宅製造「SEKISUI-SCG INDUSTRY」(SCG)、タイの不動産デベロッパー「SIAMESE ASSET」(SA)と共同開発した建売住宅「サイアミーズ・キン(金)」を発表した。
開発用地はバンコク・ラムイントラ通り沿い、2020年完工見込みの首都圏鉄道「ピンクライン」(バンコク北郊ノンタブリ県ケーライ~ミンブリー)沿線に位置する。タウンハウス64戸、一戸建て43戸の計107戸を、500万〜1,500万バーツで販売。2018年6月竣工を目指すという。
“Smart Living House”をコンセプトの掲げ、耐久性・断熱性・遮音性に加え、バリアフリー対応、また、ソーラーパネル設置などによるエコを実現。出先からスマホで住宅設備の操作ができるなど最新テクノロジーも取り入れる。
SCCは1971年に住宅事業参入以降、工場で70%を組み立てる“モジュラーハウス”で60万件以上の引き渡し実績を持つ。
SCC住宅カンパニーの本間克巳海外事業推進部長は、「3社共同で、タイ住宅事業でイノベーションを続けていきたい」とコメント。同社がタイのデベロッパーと住宅を共同開発するのは、今回が初めて。今後はSAとの合弁や、自社拠点設置も視野に入れているという。
10/30 自動車用プレス・樹脂部品の工場。19年に納入開始
太平洋工業
自動車部品メーカーの太平洋工業は10月31日、タイ子会社 Pacific Auto Parts(Thailand)が東部ラヨーン県のサイアムグリーンシティ工業団地に建設していた自動車用プレス・樹脂部品の工場が完成したと発表した。今後は、生産設備を整え、2019年に製品納入を開始する。
10/31 広島アルミニウム工業の現法に協調融資
国際協力銀行(JBIC)
国際協力銀行(JBIC)は10月31日、三菱UFJリースのタイ法人バンコク三菱UFJリース(BMUL)と約38万5,000ドルを限度とする貸し付け契約を締結したと発表した。民間金融機関との協調融資で、融資総額は約56万6,000ドル。
融資は、広島アルミニウム工業(広島市)のタイ現地法人ハル・アルミニウム(タイランド)が実施する自動車部品の製造・販売事業に必要な設備をBMULからファイナンス・リースで調達する。
10/31 タイ合弁を子会社化、アプリ開発・SIサービス強化
伊藤忠テクノソリューション
伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月31日、タイ合弁会社Netband Consultingの株式55%を合弁相手のVnet Capitalから11月中に追加取得し、完全子会社化すると発表した。
タイの日系企業を中心にアプリケーション開発やSIサービス事業の拡大に注力する中で、伊藤忠商事の現地戦略パートナー及び伊藤忠グループ各社との更なる取引拡大が見込まれたため。