経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
電気製品の認証機関
海外初拠点のタイで開所式
電気安全環境研究所(JET)は3日、バンコクで今年3月に初の海外試験所として設立した「JET(タイランド)」の開所式を開いた。日本では50年以上に渡って電気製品の試験認証を行ってきたJETだけに、多くの日系電気製品メーカーをはじめタイ工業省の関係者らが出席した。冒頭、薦田康久理事長は「初の海外拠点となりました。タイには電気関連の日系企業が多く進出し、一大輸出拠点となっています。潜在的な需要は高い」とした上で、今回の進出したタイミングについては「一般社団法人に移行したのが5年前で、その後すぐに海外進出の検討をはじめ、タイが第一候補としてあがりました。ご存知の通り、現在のタイは景気が低迷していると言われていますが、日系企業の進出は続いていますし、ローカル企業の台頭で潜在的な需要はあると期待しています。タイでも日本同様の多様なサービスを展開していく予定です」と挨拶した。
続いて工業省工業規格局(TISI)のタワット局長は「今後、タイ企業がアジア進出する際に、世界基準を満たした製品であることを証明するためにも、必要なサービスであり大いに期待しています」と歓迎した。
JETの進出は、タイ既出日系企業にとってもメリットが高い。今回のFS調査からタイ進出までワンストップでサポートしたアークエンタープライズの福田淳代表も「日系初の電気製品の試験機関として高品質なサービスが期待できる」と話す。今後は、Sマーク、タイ工業規格(TISI)、IEC電気機器安全規格適合試験制度(IECEE)のCBスキームなどの試験や工場調査、申請代行業務を行う。
06/05 発注者向け、めっき基礎セミナー
東京都立産業技術研究センター
東京都立産業技術研究センターバンコク支所(TIRI-BB)は、「発注者のためのめっき入門−めっきの品質管理−(TV中継)」と題したセミナーを7月7日にバンコク支所にて開く。同セミナーでは、日本とタイとを生中継でつなぎ、講師は日本からTVを通じて解説する。自動車・電気などの産業集積地であるタイでは、多くのめっき関連企業も進出している。同セミナーは、発注者向けに品質管理や発注する際に活用できるめっき技術の基礎を解説する。問い合わせ・申込はnishino.yoshinori@iri-tokyo.co.th(担当:内山、須間、西野)
06/07 タイでドメイン・ホスティング事業
GMOインターネット
GMOインターネットは7日、東南アジアにおけるインターネットインフラ事業の加速を目的に、タイでドメイン・ホスティング事業を展開するNetDesign グループの株式を取得し、子会社化したことを発表した。 同社をグループ化し、GMOが展開するブランド“Z.com”の東南アジア展開を加速させる。同社は「これにより日本国内シェア No.1と言われるGMOグループのインターネットインフラサービスを、タイ及び東南アジアに広く普及できる」とする。
06/08 横浜市の中小企業のタイ進出支援で協定
三菱東京UFJ銀行
三菱東京UFJ銀行と傘下のアユタヤ銀行は8日、横浜市の公益財団法人「横浜企業経営支援財団」(IDEC)と、同市内の中小企業のタイ進出支援に関する連携協定を結んだと発表した。今後3者は、タイ進出を検討している横浜市内企業に対し、タイ経済などに関するセミナーの実施や現地アユタヤ銀行を通した商談会を含む現地でのビジネスマッチングなどを展開する。