経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
タイ進出販路開拓セミナー開催
日系地銀関係者ら約４０人が参加
日本商品のタイでの販路開拓支援を本業とするMediator（ガンタトーン・ワンナワス社長）は19日、自社内セミナールームで、「タイ進出販路開拓セミナー」を開き、日系地銀を中心に日本人約40人が参加した。冒頭、登壇したガンタトーン社長はタイ進出の際に重要なのは、知る・見る・聞くことの３つとし、「先ずは事前（日本で）の情報収集をしっかり行った上で、必ず現地視察でタイを訪れてほしい。その際は、バンコクだけではタイを知ることはできない、地方の現状を見ることが大切だ」 と力説。また、タイの一般消費者に関して、国民の半分は農業生産者で、高級品となる日本商品を購入する人はいない。市場として捉えるのであれば、中間所得層と言われる月額所得２万バーツ以上の約１３００万人（バンコク在住者は約５００万人）くらいしかいないなど、持論の「タイ人の物価感覚は日本の販売価格の10倍」を入れ込みながら講演した。その後、タイのセブンイレブンを運営するタイ最大財閥のひとつ CP All PCL.のマナ・アマタノンGeneral Managerが、タイのコンビニ業界でシェア９割と超える同社の戦略などについて講演。マナ氏は「我々は日本の大企業としか提携しないわけではない。今後は、日本の地銀を通して、優れた商品を持つ日本の中小企業とも提携していきたい」と話した。
今後もMediatorでは、毎月日本人を対象に無料セミナーを開催する予定で、次回６月17日のセミナーでは、ゲストにママ・ラーメンで有名なタイインスタントラーメン業界の巨人Thai President Foods PCL.から、ゲストを呼び行われる。
「為替では３倍だが、消費者の感覚は10倍の開きがある」と語るガンタトーン社長は、日本の大学を卒業後、在日大使館で務め、 約10年の在日歴を持つ
ゲストを囲み記念撮影。今後は毎月のセミナー同様に、 「m-trip」と題して、毎月市場ツアーも開催する
05/19 三輪社長、在名古屋タイ王国名誉総領事に就任
興和
興和の三輪 弘社長が「在名古屋タイ王国名誉総領事」に任命され、19日、在京タイ王国大使館で任命式が開かれた。同社は繊維製品の輸出を機にタイとの関係を深め、１９５６年に、興和本店内に同国の名古屋名誉総領事館が開設されたという。三輪社長は「来年２０１７年は、日・タイ修好１３０周年を迎える。今後も両国の投資・観光の促進に精励し、親善に努めていく」と話した。
三輪芳弘社長（右）とバンサーン駐日タイ王国特命全権大使
05/23 洪水シミュレーションシステムで有効性確認
ＮＥＣ
ＮＥＣは23日、タイ北部ウッタラディット県でタイの災害警報発出機関である国家災害警報センター（NDWC）と共同で行っていた洪水シミュレーションシステムの実証実験が終了し、同システムによる浸水区域予測の有効性が確認されたと発表した。
同システムでは、最大７日先まで毎時間のシミュレーションが可能で、洪水が発生する前に危険地域へ警報を出すことで被害軽減に貢献できるという。
実証実験は、NDWCにとって防災ICTにおける初の日・タイ協力プロジェクトで、総務省の「タイにおける洪水シミュレータの展開に向けた調査研究」の一環。
05/24 ＩＳＯ取得、タイ国物流業者として初
Nippon Express NEC Logistics （Thailand）
Nippon Express NEC Logistics (Thailand) Co., Ltd. （日下敬士社長）は、品質マネジメントシステム規格の国際認証(ＩＳＯ１０００２：顧客満足 ー 組織における苦情処理の指針)及び（ＩＳＯ１０００４：顧客満足 – 監視及び測定に関する指針）を今年３月３日に取得したことを発表した。
今回認証を受けたのは、タイ国内５拠点（タニヤ本社、ナワナコン倉庫、バンパコン倉庫、スワンナプーム空港事務所、バンパコン・フリーゾーン倉庫）。同認証取得は、タイ国における物流業者として初という。
