経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
ラオス政府と西松建設が共同開発する
日系中小企業向けSEZが本格始動
パクセージャパン中小企業専用経済特区(PJSS)の造成が本格化している。ラオス南部のタイ・カンボジア国境に近いチャンパサック県パクセー市で建設が進むPJSSは、同政府と西松建設らが共同出資するパクセー・ジャパンSME SEZ開発株式会社が運営。同国初の日系中小企業を対象とした経済特区で、タイプラスワンを検討する日系中小企業の受け皿を目指すとともに、地元の雇用機会増大と産業の発展に寄与するほか、メコン川沿いの緑豊かな環境に配慮した、自然に優しい工業団地を目指す、極めて珍しい取り組みだ。
総事業費は約 73 億円、約195ヘクタールのうち、第一期開発分(66ヘクタール)が着々と造成されている。造成予定地には、すでにダイワハーネス、レオンカワールド、ジャパンテック、アンドウ、ナダヤ、新電元といった6社が操業され、ほとんどがタイプラスワンの位置付けだ。
開発会社(西松建設から出向)の関戸成文氏は「進出を本格的に検討される方も増えています。視察される多くが、人件費は当然のことながら、タイとの親和性や物流面で想像以上のメリットを感じていただけています」と手応えを感じている。
また、既出企業からも「日系中小企業にとって最良の地域です。インフラはもちろん資材調達面も予想以上に問題がありませんでした」という。
7/10 レッドラインの自動料金収受システム受注
日本信号
日本信号は10日、住友商事からタイの都市鉄道レッドラインの自動料金収受システム(AFC)を受注したと発表した。北線、西線両方の全駅(11駅)の自動券売機、自動出改札機、窓口処理機から駅サーバー、中央サーバーまで全てのAFCシステムを一括納入する。同ラインは2020年に開通予定で、バンコクバンスーーランシット間(26.4キロ)及びバンスーータリンチャン間(14.6キロ)の2路線。
7/11 豊島製作所のタイ法人と貸し付け契約
国際協力銀行(JBIC)
国際協力銀行(JBIC)は11日、自動車部品を製造・販売する豊島製作所(埼玉県)のタイ現地法人トシマタイランドと2,800万バーツを限度とする貸し付け契約を結んだと発表した。埼玉りそな銀行との協調融資で、融資総額は4,000万バーツ。
豊島製作所は冷間鍛造プレス技術を用いたシャフト、クラッチ及びヨークコンプ等の自動車部品の製造・販売事業を主に行う企業。同社は現法を通じて自動車部品の製造・販売を拡大させ、タイにおける更なる事業拡大を図る。
7/12 バンコク線を増便、10月29日から
日本航空
日本航空は12日、成田発のタイ・バンコク線と羽田発の英国・ロンドン線を10月29日から増便すると発表した。両路線には、「JAL SKY SUITE」機材を投入する。バンコク線は来年3月24日までの限定で1便増加。1日2往復となる。
7/12 ガラバオとの合弁工場の起工式を開催
昭和電工
昭和電工は13日、タイの大手飲料メーカー「カラバオ・グループ」との合弁会社でアルミ缶を製造・販売する「アジア・パシフィック・キャン」の工場(チャチューンサーオ県)起工式を同日開催したと発表した。