経済成長を続けるタイで、躍動する日系企業の“いま”をトピックで紹介。
タイ最大級の食品見本市が開催
ジャパン・パビリオンに67社
5月31日(水)~6月4日(日)、タイ最大級の食品見本市「THAIFEX 2017」 が開催され、約2000社が出展。飲食業関係者らを中心に多くの来場者が足を運んだ。
日本食ブームが続くタイ。例年、最も注目を集めるブース「ジャパン・パビリオン」には、菓子、水産物・水産加工品、外食向け食材、飲料などを揃えた67社・団体が出品。各社は、タイをはじめとしたASEAN地域への日本産農水産物・食品の販路拡大を目指している。
今回、初めて出展した愛知県豊田市の八丁味噌の老舗、蔵元桝塚味噌(野田味噌商店)の李旬鎬(イスンホ)氏は、「日本食が浸透するタイで、天然醸造にこだわった日本の伝統食文化である八丁味噌を伝えたい」と意気込む。また、同味噌の海外輸出をサポートする新輸出大国コンソーシアム(主催JETRO)の志賀氏は、「タイは日本の食文化が浸透し、輸出拡大の可能性が極めて高く、THAIFEXは日本の食品業界でも有名です。ジャパン・パビリオンに出展したい方も後を絶たず、今回は抽選で選ばれた方だけが参加できました。それだけ、反響がある展示会なんです」と話す。
5/24 横浜ゴム工場で、コージェネシステムが稼働
新日鉄住金エンジニアリング、大阪ガス
新日鉄住金エンジニアリングと大阪ガスは5月24日、共同出資するタイ現地法人NS-OG Energy Solutions (Thailand) が横浜ゴムグループのタイにおけるタイヤ生産会社Yokohama Tire Manufacturing (Thailand)/YTMT社向けオンサイトエネルギー供給プロジェクト(コージェネレーション(熱電併給)システム)が竣工し、エネルギー供給を開始したと発表した。
ガスタービンとNSENGI独自の高効率廃熱回収ボイラを備えた、総合エネルギー効率約90%のコージェネレーションシステムの導入で、15年間にわたり安価な電気と熱(蒸気)の供給を行い、工場内エネルギーの省エネとコストダウンに貢献する。
5/25 ミャンマー・タイで陸送サービス開始
日立物流
日立物流は5月25日、ミャンマー・ヤンゴンとタイ・バンコクを陸路で結び、さらにタイと日本、中国を海路でつなぐ複合物流サービスを開始したと発表した。
従来の海路のみを利用した輸送に比べて、リードタイムを半分の30日にするという。中国からタイ経由でミャンマーに資材を送り、ミャンマーで加工して完成。日本や中国への発送が短期間で可能となる。
同社によれば、ミャンマーとタイ間は同じトラックで通過できないため、同社グループのニッシン(ミャンマー)が国境のミャワディに積み替え拠点を整備。タイ国内はグループ会社のヒタチ・トランスポートシステム・バンテック(タイランド)が受け持つ。