プミポン前国王崩御の日について街頭インタビューを決行。 2016年10月13日、タイ国民は何を思ったのか。
「嘘だと思いました。家族みんな悲しみに包まれました。
1年経った今は日常に戻りましたが、外に出かけてプミポン前国王の大きな遺影を見かけると、心の中で寂しさが甦ります」(女子中学生3人組)「生まれてからずっとプミポン前国王がいらっしゃったので、いなくなる日が来るなんて思っていなくて…崩御された日に、永遠なんてないことを思い知りました」(25歳女性・タイ雑誌編集者)「家でニュースを見て、鳥肌が立ちました。
こんな日が来るとは思わなかったし、しかも来るのが予想以上に早かった。
これからタイがどんな方向に進むのか……まだちょっと分からないですね」(45歳男性・屋台店主)「これまでのように入院されても治ると信じていたけれど……。
今でもプミポン前国王の話をしたら涙してしまいますが、これまで行われてきたプロジェクトを受け継いで子どもたちに伝えていくために、プミポン国王が亡くなられた悲しみを生きていく力に変えていこうと思います」(59歳女性・文房具店スタッフ)そしてインタビューを行った人の半分が口にしていたのは、プミポン前国王の“足るを知る”という教えを胸に、前に進んでいきたいということ。
今もなお、国民の胸に刻まれている数々のプロジェクトと人柄を、来週号で紹介したい。