タイ上場企業の今がわかる!タイ王国業界マップ

【FILE 07-4 サービスセクター:旅行・レジャーと輸送】

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タイ証券取引所に上場している7番目のセクターはサービス分野である。2015年度末時点でサービスの分野は6つに分かれていて商業・小売21社、医療16社、メディア29社、専門サービス3社、旅行12社、輸送19社の合計100社が上場している。今回はサービス分野の中で旅行・レジャー関連事業、輸送関連事業で上場している企業の解説を行う。
旅行・レジャー分野企業ではホテルが中心。ホテル・外食チェーンを展開するセントラル・プラザホテル(CENTEL)や、老舗ホテルで海外展開もしているドゥシタニ・インターナショナル(DTC)、エラワン・グループ(ERW)も同セクターで上場している。タイに入国する外国人数は毎年伸び続けていて、観光スポーツ省の発表では、2015年で前年比20.4%増の2988万人。

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観光を支える空港や航空会社、大量輸送交通機関のBTSやMRTを運営する企業も上場している。フラッグシップキャリアのタイ国際航空(THAI)、サムイ島にある空港管理も行うバンコクエアウェイズ(BA)、タイエアアジアの運営会社アジア・アビエーション(AAV)、ノックエアー(NOK)などが上場。2015年にMRTを運営するバンコク・メトロ(BMCL)と高速道路を運営するバンコク・エキスプレスウェイ(BECL)は合併し、バンコク・エキスプレスウェイ&メトロ(BEM)となった。

※タイ証券取引所(SET)では厳密に分けると同業でも違うセクターで上場しているケースもある。 今回は原則セクター別の基準を準拠して解説。非上場の企業は今回は解説をせず除外している。


阿部俊之
ASEANJAPAN CONSULTING社代表取締役。市場調査、分析、マーケティング、企業設立を得意としている。ASEAN経済共同体(AEC)各国の業界マップを配布中。ご希望の方はTEL02-612-7323,MAIL:info@asean-j.net

 

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