タイ二部市場の金融分野は消費者金融系企業など7社が上場している。
アイラ・キャピタル(AIRA)社は金融・投資の会社で、証券仲介、デリバティブ、投資事業をタイ国内で展開。2014年にAIRA社はタイ証券取引所二部市場へ上場し、同年9月に日本の消費者金融大手アイフルAiful社と合弁でタイでの消費者金融事業を開始すると発表した。2015年9月から個人向け無担保融資サービス「エー・マネー」を開始している。
アジア・キャピタル・グループ(ACAP)は債権回収・財務アドバイスを手掛けている企業。
AIRAの子会社のアイラ・ファクタリング(AF)社はファクタリングなどを手掛け、そのほかAira Securities(証券)、Aira International Advisory(Singapore)国際業務などの子会社を保有している。
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タイの二部(MAI)金融セクターのうち、その他の上場企業として、ザ・ブローカー・グループ(BROOK)社は財務コンサルティング・分析を手掛ける。Gキャピタル(GCAP)では農機ローンを扱っていて、タイの農村へ拡大している。リースIT(LIT)社ではリース事業を展開中である。2016年5月にはASN BROKER(ASN)社が新規上場。自動車保険を中心にコールセンターが説明と勧誘を行っている。今後はフィンテックなどでITと金融を絡めたサービスも注目を浴びているため金融関連の新規上場も増えると予想されている。
阿部俊之
ASEAN JAPAN コンサルティング社代表取締役。市場調査、分析、マーケティング、企業設立を得意としASEAN経済共同体(AEC)向け市場マップを配布中。
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