タイ二部市場の工業分野は33社でMAI市場の中で2番目の数を誇り、工業製品、自動車部品関連企業が多い。
2Sメタル(2S)社は鉄鋼・鉄鋼加工品を扱う。チョータヴィー(CHO)はトレーラー・トラックボディ製造などを展開。チョウ・スチール・インダストリー(CHOW)は鉄鋼・金属加工系企業。C.I.グループ(CIG)はコイル製造、エアコン部品を製造している。
CPRゴムインダストリアル(CPR)社はゴム加工部品製造などを手掛け、タイ国内・アセアン地域や日本へも輸出する。同社は2007年に日本の鬼怒川ゴムが49%出資し、筆頭株主となったことで子会社された。
また、2016年3月には日本政策投資銀行(DBJ)がVGホールディングス第一号を通じて普通株式および新株予約権に対する鬼怒川ゴム社の公開買付けを決定。CPRゴム社もそのまま傘下を維持する予定になっている。
Abe’s Check!
日系企業のサンコー・ダイキャスティング社は1996年から自動車部品・オートバイ部品をメインとしたアルミ及び亜鉛のダイカスト製品の製造・販売を行っている。
また、タイ・ミツワ(TMW)はミツワ電機工業の子会社である。フォーチュン・パーツ(FPI)社は自動車部品・バンパー周りを製造し、主にトヨタ、マツダ、いすゞといった日系自動車メーカーの1t ピックアップトラックなどのプラスチック部品を供給。2015年にインドに自動車部品関連事業の合弁会社を設立している。
阿部俊之
ASEAN JAPAN コンサルティング社代表取締役。市場調査、分析、マーケティング、企業設立を得意としASEAN経済共同体(AEC)向け市場マップを配布中。
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